【コース分析】新潟芝2000m(外)_新潟大賞典

ペース傾向

クラス ペース差
平均(※1)
逃げ切り
ペース差
平均(※2)
未勝利
500万下 -0.42 -0.53
1000万下 0.01 0.00
1600万下 -1.03 -0.30
OP・重賞 -2.07 -0.70

(※1)ペース差平均:逃げ馬が残り3Fを通過した平均です。1000万下平均を±0秒とし、マイナスならそれより速く、プラスなら遅いということになります。
(※2)逃げ切りペース差平均:逃げた馬がそのまま勝ったときのペース差の平均です。

未勝利は内回りのため、組まれていません。
たまにある500万下の方が1000万下よりペースが速くなるコースです。
1600万下、OP・重賞は非常にペースが速くなる一方で
逃げ馬が勝つには極端にペースが遅くなる必要があります。

 

脚質傾向

※以下、データはすべて2013年以降が対象

クラス別

3上・4上500万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 8-6-11-78/103 7.80% 13.60% 24.30%
平地・先行 30-37-30-277/374 8.00% 17.90% 25.90%
平地・中団 40-43-35-330/448 8.90% 18.50% 26.30%
平地・後方 25-17-27-321/390 6.40% 10.80% 17.70%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上1000万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 2-1-5-20/28 7.10% 10.70% 28.60%
平地・先行 11-12-9-60/92 12.00% 25.00% 34.80%
平地・中団 6-8-8-94/116 5.20% 12.10% 19.00%
平地・後方 9-7-6-62/84 10.70% 19.00% 26.20%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上1600万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 2-0-2-9/13 15.40% 15.40% 30.80%
平地・先行 3-4-3-36/46 6.50% 15.20% 21.70%
平地・中団 3-6-7-30/46 6.50% 19.60% 34.80%
平地・後方 5-3-1-35/44 11.40% 18.20% 20.50%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上OP・重賞
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1-4-0-20/25 4.00% 20.00% 20.00%
平地・先行 7-5-5-71/88 8.00% 13.60% 19.30%
平地・中団 13-9-9-143/174 7.50% 12.60% 17.80%
平地・後方 4-7-11-90/112 3.60% 9.80% 19.60%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

 

とにかく逃げ馬にとっては厳しいコースです。
1600万下で逃げ馬の勝率が突出していますが、
逃げて勝った馬の頭数はわずか2頭。
もともと施行数の少ない条件下での数字のアヤで
連率や複率をみると苦戦していることがわかります。

一方で差しや追い込みがばんばん決まる珍しいコースといえます。
たとえば函館や阪神、京都の芝2000mは
逃げ馬の勝率は20%前後です。
その他でも15%くらいで、
中山と小倉が10%前後なのですが、
その分、この2場はマクリが決まる傾向にあります。
単純にマクリも決まらずこれだけ逃げ馬が苦戦する芝2000mは
新潟の外回りくらいで特殊な傾向といえるでしょう。

ただ、馬券を買う側からするとほぼ無条件に逃げ馬を消せるので
狙いは定めやすいコースともいえます。

 

馬場別

良馬場
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 11-7-12-108/138 8.00% 13.00% 21.70%
平地・先行 42-46-38-369/495 8.50% 17.80% 25.50%
平地・中団 46-57-49-481/633 7.30% 16.30% 24.00%
平地・後方 39-28-39-419/525 7.40% 12.80% 20.20%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
良馬場以外
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 2-4-7-22/35 5.70% 17.10% 37.10%
平地・先行 12-13-9-88/122 9.80% 20.50% 27.90%
平地・中団 16-11-11-128/166 9.60% 16.30% 22.90%
平地・後方 5-7-8-95/115 4.30% 10.40% 17.40%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

 

馬場がしぶるとさらに逃げ馬にとっては厳しいコースとなります。
先行の成績が10%なのは珍しくありませんが、
差し馬の勝率が10%近くというのは逃げ馬不利な
新潟芝2000m(外)の特徴といえます。

 

コース区分別

Aコース
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 12-6-14-87/119 10.10% 15.10% 26.90%
平地・先行 34-40-37-316/427 8.00% 17.30% 26.00%
平地・中団 44-45-38-437/564 7.80% 15.80% 22.50%
平地・後方 29-28-30-357/444 6.50% 12.80% 19.60%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
Bコース
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1-5-5-43/54 1.90% 11.10% 20.40%
平地・先行 20-19-10-141/190 10.50% 20.50% 25.80%
平地・中団 18-23-22-172/235 7.70% 17.40% 26.80%
平地・後方 15-7-17-157/196 7.70% 11.20% 19.90%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

Aコース:新潟記念
Bコース:新潟大賞典、福島民報杯(2021)

Aコースはまだありえる傾向なのですが
Bコースの逃げ馬の勝率が低くほぼ不可能という数字です。
その分、先行、差し、追い込みと1つずつ後ろにずれて
勝ちやすくなっています。

 

枠別成績

全条件
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 24-12-15-164/215 11.20% 16.70% 23.70%
2枠 25-15-17-170/227 11.00% 17.60% 25.10%
3枠 15-30-19-182/246 6.10% 18.30% 26.00%
4枠 21-21-22-204/268 7.80% 15.70% 23.90%
5枠 20-13-22-231/286 7.00% 11.50% 19.20%
6枠 18-34-28-223/303 5.90% 17.20% 26.40%
7枠 19-20-32-266/337 5.60% 11.60% 21.10%
8枠 31-28-18-271/348 8.90% 17.00% 22.10%
良馬場
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 20-8-13-133/174 11.50% 16.10% 23.60%
2枠 17-12-12-143/184 9.20% 15.80% 22.30%
3枠 8-23-14-150/195 4.10% 15.90% 23.10%
4枠 16-17-18-164/215 7.40% 15.30% 23.70%
5枠 18-11-16-185/230 7.80% 12.60% 19.60%
6枠 16-27-23-178/244 6.60% 17.60% 27.00%
7枠 16-17-26-212/271 5.90% 12.20% 21.80%
8枠 27-23-16-213/279 9.70% 17.90% 23.70%
良馬場以外
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 4-4-2-31/41 9.80% 19.50% 24.40%
2枠 8-3-5-27/43 18.60% 25.60% 37.20%
3枠 7-7-5-32/51 13.70% 27.50% 37.30%
4枠 5-4-4-40/53 9.40% 17.00% 24.50%
5枠 2-2-6-46/56 3.60% 7.10% 17.90%
6枠 2-7-5-45/59 3.40% 15.30% 23.70%
7枠 3-3-6-54/66 4.50% 9.10% 18.20%
8枠 4-5-2-58/69 5.80% 13.00% 15.90%

 

全体的に馬場によらず内枠有利といえます。
特に馬場が渋ると真ん中から外の枠は厳しくなります。

 

騎手別成績(2022年以降)

騎手 着別度数 勝率 連率 複率 単回値 複回値 昨年順位
ルメール 2-1-0-2/5 40.00% 60.00% 60.00% 164 90 1
西村淳也 2-1-0-5/8 25.00% 37.50% 37.50% 66 47 10
菱田裕二 2-0-0-6/8 25.00% 25.00% 25.00% 68 33 36
菅原明良 2-0-2-6/10 20.00% 20.00% 40.00% 298 222 14
川田将雅 1-1-1-2/5 20.00% 40.00% 60.00% 70 102 2
M.デム 1-1-0-3/5 20.00% 40.00% 40.00% 34 50 23
斎藤新 3-1-0-12/16 18.80% 25.00% 25.00% 140 66 37
丹内祐次 3-1-4-9/17 17.60% 23.50% 47.10% 116 100 12
丸山元気 3-1-0-14/18 16.70% 22.20% 22.20% 108 45 47
石川裕紀 1-2-0-3/6 16.70% 50.00% 50.00% 68 101 30
原優介 1-1-0-4/6 16.70% 33.30% 33.30% 1326 368 42
角田大和 1-1-1-5/8 12.50% 25.00% 37.50% 31 62 56
三浦皇成 1-0-0-7/8 12.50% 12.50% 12.50% 23 13 17
大野拓弥 1-0-0-8/9 11.10% 11.10% 11.10% 516 112 40
戸崎圭太 1-1-1-7/10 10.00% 20.00% 30.00% 33 38 3
亀田温心 1-0-1-8/10 10.00% 10.00% 20.00% 101 29 59
武藤雅 1-1-1-10/13 7.70% 15.40% 23.10% 19 41 74
菊沢一樹 1-1-2-10/14 7.10% 14.30% 28.60% 72 184 43
荻野極 1-1-2-12/16 6.30% 12.50% 25.00% 19 45 32
津村明秀 0-2-3-5/10 0.00% 20.00% 50.00% 0 201 22
石橋脩 0-2-1-13/16 0.00% 12.50% 18.80% 0 97 49
佐々木大 0-2-1-12/15 0.00% 13.30% 20.00% 0 32 11
横山琉人 0-1-1-5/7 0.00% 14.30% 28.60% 0 120 68
松岡正海 0-1-1-3/5 0.00% 20.00% 40.00% 0 68 50
泉谷楓真 0-1-0-6/7 0.00% 14.30% 14.30% 0 22 110
北村友一 0-1-0-5/6 0.00% 16.70% 16.70% 0 38 15
秋山稔樹 0-1-0-5/6 0.00% 16.70% 16.70% 0 55 72
江田照男 0-1-0-4/5 0.00% 20.00% 20.00% 0 48 91
勝浦正樹 0-1-0-7/8 0.00% 12.50% 12.50% 0 17 100
杉原誠人 0-1-0-8/9 0.00% 11.10% 11.10% 0 35 60
田辺裕信 0-1-0-4/5 0.00% 20.00% 20.00% 0 44 24
西塚洸二 0-0-2-6/8 0.00% 0.00% 25.00% 0 73 20
丸田恭介 0-0-2-4/6 0.00% 0.00% 33.30% 0 190 67
黛弘人 0-0-1-8/9 0.00% 0.00% 11.10% 0 41 76
今村聖奈 0-0-1-4/5 0.00% 0.00% 20.00% 0 26 94
富田暁 0-0-1-7/8 0.00% 0.00% 12.50% 0 22 73
古川吉洋 0-0-0-6/6 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 71
内田博幸 0-0-0-5/5 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 62
松本大輝 0-0-0-5/5 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 85

※昨年順位は2024年の勝鞍数

サンプル数が少ないのであくまで参考データでしょう。

 

激アツ条件

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 0-1-1-5/7 0.00% 14.30% 28.60%
平地・先行 1-0-2-9/12 8.30% 8.30% 25.00%
平地・中団 2-2-0-3/7 28.60% 57.10% 57.10%
平地・後方 1-0-0-4/5 20.00% 20.00% 20.00%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

世代:3上・4上
クラス:500万下
馬場:良以外
コース区分:B
枠:1~4

 

ペースがあがりがちな500万下で馬場が渋ったとき
1~4枠の馬で差してくる馬には要注意です。

新潟大賞典と新潟記念

新潟記念
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 0-2-0-10/12 0.00% 16.70% 16.70%
平地・先行 3-3-3-35/44 6.80% 13.60% 20.50%
平地・中団 6-2-3-74/85 7.10% 9.40% 12.90%
平地・後方 3-5-6-39/53 5.70% 15.10% 26.40%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
新潟大賞典
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1-2-0-9/12 8.30% 25.00% 25.00%
平地・先行 3-2-2-34/41 7.30% 12.20% 17.10%
平地・中団 7-7-5-62/81 8.60% 17.30% 23.50%
平地・後方 1-1-5-48/55 1.80% 3.60% 12.70%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

数字だけ見ると新潟大賞典は逃げも決まるように見えますが、
頭数でいうと2013年以降わずか1頭、
それも2024年のヤマニンサルバムがその1頭に該当しますが、
このときペース差-0.7秒のスローで展開利がありました。

▼平均ペース
新潟記念:-2.0秒
新潟大賞典:-2.2秒

平均ペースは双方変わりません。
記念、大賞典ともに逃げ馬にとっては厳しいコースであることに
かわりはないかなと思います。
先行馬の成績もどっこいどっこいに思えます。
ただ、新潟記念のほうは追い込みがよく決まっています。

この2つのレースの違いはAコース(記念)とBコース(大賞典)のほか、
開催時期も大きいかと思います。
つまり、新潟記念は夏競馬の開催で裏もローカルです。
よって上位の騎手、特に関東のトップ騎手もばんばん乗りにきます。
一方、大賞典は5月で裏ではNHKマイルを含む東京開催、
および京都開催があり、上位の騎手が新潟に集まりづらい状況です。

どちらもハイペースになりがちなのに、
脚質傾向に差が出るのは新潟記念のほうが
よい騎手が集まり、脚を余さず差しているように思えます。
これはイメージではなく、新潟記念を追い込んで馬券になった馬の
鞍上を一覧してみると以下のようになります。

横山典弘
M.デム
池添謙一
石橋脩
戸崎圭太
荻野極
福永祐一
菅原明良
武藤雅
三浦皇成
川田将雅
吉田豊

5月だと東京か京都で乗っている騎手がほとんどだと思います。
買いたいと思う馬の鞍上によるのでなんともいえませんが、
いくら前が速くなって追い込みが決まるコースとはいえ、
鞍上次第では脚を余す可能性があることを頭に入れておきたいです。

もう一点、これは記念と大賞典の比較の話ではありませんが
大きな違いは新潟記念はその年の3歳馬が参戦し、
確かに数字の上では断然勝率の高い世代です。
彼らはハンデ戦ということもあり52kg~54kgで走ることができます。
成績は(2,0,1,7)とまずまずといったところで
人気する割には信頼度に欠けます。
ちなみに勝った2頭は2018年毎日杯勝ちのブラストワンピースと
2023年毎日杯2着のノッキングポイントで、どちらも54kg。
2020年には1人気ワーケアが、2015年にはミュゼスルタンが
それぞれ1人気でとんでいます。

●新潟記念世代別成績(2013年以降)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 2-0-1-6/9 22.20% 22.20% 33.30%
4歳 3-3-4-28/38 7.90% 15.80% 26.30%
5歳 3-5-4-48/60 5.00% 13.30% 20.00%
6歳 3-2-1-39/45 6.70% 11.10% 13.30%
7歳 1-1-2-28/32 3.10% 6.30% 12.50%
8歳 0-1-0-8/9 0.00% 11.10% 11.10%

 

3歳馬が出走してくれば当然購入を検討すべきだと思いますが、
この数字を見ると、3歳だから買う、という話ではないと思います。
あくまでその馬の資質が重要となってきます。

 

OP・重賞検討

新潟大賞典

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 3角 4角 GS
240505 0.6 1 16 ヤマニンサルバム 9 -0.7 0.0 1 1 102
2 13 キングズパレス 2 0.8 9 7 107
3 1 ヨーホーレイク 1 1.1 9 10 107
230507 不能 1 2 カラテ 1 不能 0.5 5 5
2 6 セイウンハーデス 2 0.0 1 1
3 11 イクスプロージョン 3 1.1 10 11
220508 -0.6 1 14 レッドガラン 5 -3.0 0.2 4 5 101
2 8 カイザーバローズ 1 0.8 10 10 103
3 13 ヤシャマル 3 0.6 8 8 102
210509 1.7 1 2 サンレイポケット 1 -5.5 1.1 11 10 97
2 10 ポタジェ 4 0.7 7 7 95
3 14 サトノソルタス 5 0.4 3 3 93
200510 -0.4 1 9 トーセンスーリヤ 3 -2.5 0.4 4 4 98
2 12 アトミックフォース 10 0.0 1 1 93
3 14 プレシャスブルー 1 1.2 10 10 100
190429 0.1 1 15 メールドグラース 3 -1.2 0.7 8 8 113
2 1 ミッキースワロー 2 0.9 13 12 114
3 6 ロシュフォール 1 1.0 15 15 114
180506 -0.5 1 1 スズカデヴィアス 2 1.2 0.3 8 6 106
2 14 ステイインシアトル 10 0.0 2 1 103
3 2 ナスノセイカン 10 0.1 3 3 103
170507 0.4 1 2 サンデーウィザード 2 -2.2 0.4 6 6 108
2 6 マイネルフロスト 5 0.2 2 2 107
3 11 メートルダール 2 0.7 9 10 107
160508 0.2 1 9 パッションダンス 4 -3.2 0.3 3 3 107
2 3 フルーキー 1 1.1 8 9 109
3 12 シャイニープリンス 4 0.6 4 5 106
150510 0.4 1 6 ダコール 2 -0.6 1.0 7 7 112
2 4 ナカヤマナイト 7 0.8 6 5 109
3 5 アルフレード 1 1.4 14 12 113
140511 0.6 1 10 ユールシンギング 1 -1.3 1.0 13 11 113
2 5 マジェスティハーツ 3 0.6 7 7 111
3 16 レッドレイヴン 3 0.8 11 11 110
130505 -0.7 1 11 パッションダンス 4 -3.7 0.8 3 2 107
2 7 アドマイヤタイシ 1 1.1 6 6 109
3 4 ダコール 1 1.6 13 14 107

 

まず、逃げ馬が馬券になったのは2024年、2023年、2020年で、
2020年がややハイくらいでした。
逃げ馬にとって厳しいコースであることは間違いないのですが
どうしても2020年の説明がつきません。
2着アトミックフォースは、条件戦を勝ったばかりの馬で
確かに斤量は54kgとめぐまれていましたが、その後鳴かず飛ばずで
メイSで3着したくらいの馬です。
能力で押し切ったとは到底思えません。
ペースが速いから後ろ、遅いから前、という
単純な話ではこのコースを攻略できない気がします。

1つのヒントは馬場状態でしょうか。
例年、この時期の新潟芝は時計がかかるようになり、
時計が出る馬場だった2022年、2020年、2018年、2013年は
2013年の例外をのぞいて前目の馬が残せています。
2013年は、逃げ馬が1頭飛ばす展開で、
4角番手のパッションダンスが勝ち切りました。

2025年5月の新潟の芝ですが、すでに開催初日から時計が出づらく
2日目には馬場差がプラス方向に傾いています。
3日目、4日目は雨の影響で発表も稍重となり、
おそらく新潟大賞典は時計のかかる馬場で行われる見通しです。
今年に限っては時計の出る馬場だから前残り、
というのは考えづらいような気がします。

整理すると、馬場差がプラス方向に傾いた
時計のかかる馬場での脚質傾向を見るとこうなります。

●新潟大賞典脚質傾向(2013年以降、プラスの馬場差のみ)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1-1-0-5/7 14.30% 28.60% 28.60%
平地・先行 1-1-1-21/24 4.20% 8.30% 12.50%
平地・中団 4-5-3-32/44 9.10% 20.50% 27.30%
平地・後方 1-0-3-31/35 2.90% 2.90% 11.40%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

逃げ馬が馬券になってはいますが、ここでは頭数に注目したいです。
7レース中、逃げ馬の勝ち切りは1レースのみ。
4頭が中団からの差し馬です。
ここで初めてペースの話が出てきますが、
この逃げ切った1頭は2024年のヤマニンサルバムで
ペース差-0.7秒と、このコースでいうと1600万下の平均よりも
遅いペースで流れました。逃げ馬が勝ち切るにはスローが大前提です。

今年はいきそうな馬が皆無で、しいてあげればレガーロデルシエロが
3歳春までは先行馬でした。
あとはグランドカナリンが最近では逃げていませんが、
去年はハナを切るレースがちらほら。しかし溜めて逃げるタイプです。
フライライクバードがハイペース上等でついていくタイプで
もしかするとこの馬が押し出される可能性もあります。
いずれにせよ、今年はスローは確定的かと思います。
上記3頭のうち、レガーロデルシエロは1人気になりそうで、
斤量も56kgと人気する理由は分かります。

フライライクバードはケフェウスSの内容がよく、
このときややスローくらいを番手からで押し切りました。
左回りだと前々走の中日新聞杯はデシエルトに中途半端についていって撃沈。
戦績から時計のかかる馬場をそれほど得意にしている印象はなく、
今回、巻き返すだけの材料がそれほど見当たりません。

グランドカリナンは少し気になります。
デビュー当時中山を使われてさっぱりでしたが、
左回りで勝ちあがり、ここまで勝ったレースはすべて左回り。
去年10月の魚沼S(3勝クラス)でこのコース2着があり、
このとき58kgでGS97ですから、今回3kg減の55kgで
展開利もふまえると3着があっておかしくないかなと思いました。
ヒモにいれておくといいかもしれません。

GSトップのショウナンアデイブについてふれておくと
左回り実績がイマイチで、どちらかというと
ハイペースを先行して押し切るタイプ。
控える海馬もできていますが、条件戦レベルの末脚に思えます。

昇級初戦組に人気が集まっているようですが、
前走の条件戦を見てみると

カネフラ(前走GS107で今回1kg増)
ディマイザキッド(前走GS108で今回±0kg)
レガーロデルシエロ(前走GS99で今回2kg減)
サブマリーナ(前走GS105で今回2kg減)

と、レガーロデルシエロ以外はGSだけ見れば
今回ここで通用しても全く不思議ではありません。
特に斤量を加味するとサブマリーナはあっさりがあってもおかしくなく
そもそもこの馬は3歳時から高いGSを連発してきています。
ただ、負けたつばき賞、オリオンSともにスローの展開で、
できれば前が流れてほしいところでしょう。
今回は展開の面で頭までは厳しいかもしれません。
左回り適性も含めて2人気の割に不確定要素が多いです。

正直なところ、個人的にこの難解なレースを買う意味があるのか
というところまできていて、ブログのようなものをやっていなければ
余裕でケンしていたレースです。
グランドカリナンの複勝を遊びで買ってお茶を濁そうかと思います。

 

 

 

 

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