【コース分析】函館芝1200m_函館SS

2025年6月13日 / コース分析, 展望

ペース傾向

クラス ペース差
平均(※1)
逃げ切り
ペース差
平均(※2)
未勝利 0.12 0.16
500万下 0.15 0.24
1000万下 0.10 0.31
1600万下 -0.09 0.00
OP・重賞 -0.11 0.00

(※1)ペース差平均:逃げ馬が残り3Fを通過した平均です。1000万下平均を±0秒とし、マイナスならそれより速く、プラスなら遅いということになります。
(※2)逃げ切りペース差平均:逃げた馬がそのまま勝ったときのペース差の平均です。
※経年による誤差を1000万下平均を±0として修正済み

クラス間によるペースの差はほとんどありません。
そもそも各場の芝1200mで比較すると、
函館は全国で3番目に逃げやすいコースです。
1600万下~OP・重賞で逃げ切った馬のペースを見ると、
1000万下逃げ馬平均と同等です。
下級条件で逃げ切るには0.2秒±0.1秒くらいの
スローがほしいところですが、誤差といってよいかもしれません。
そもそも1200mだとクラス間のペース差は
それほど乖離しない傾向にありますが、
函館は特に拮抗しているように思えます。

脚質傾向

※以下、データはすべて2013年以降が対象

クラス別

3歳未勝利
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 29-17-12-66/124 23.40% 37.10% 46.80%
平地・先行 56-58-44-291/449 12.50% 25.40% 35.20%
平地・中団 34-40-60-607/741 4.60% 10.00% 18.10%
平地・後方 6-8-9-616/639 0.90% 2.20% 3.60%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上500万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 29-16-10-83/138 21.00% 32.60% 39.90%
平地・先行 64-60-48-315/487 13.10% 25.50% 35.30%
平地・中団 36-41-63-527/667 5.40% 11.50% 21.00%
平地・後方 10-20-17-490/537 1.90% 5.60% 8.80%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上1000万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 14-5-4-48/71 19.70% 26.80% 32.40%
平地・先行 32-29-32-166/259 12.40% 23.60% 35.90%
平地・中団 23-25-26-261/335 6.90% 14.30% 22.10%
平地・後方 3-11-9-268/291 1.00% 4.80% 7.90%
平地・マクリ 0-0-0-1/1 0.00% 0.00% 0.00%
3上・4上1600万下
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1-1-1-20/23 4.30% 8.70% 13.00%
平地・先行 10-10-6-62/88 11.40% 22.70% 29.50%
平地・中団 7-9-12-112/140 5.00% 11.40% 20.00%
平地・後方 5-3-4-80/92 5.40% 8.70% 13.00%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
3上・4上OP・重賞
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 3-3-1-9/16 18.80% 37.50% 43.80%
平地・先行 6-5-4-44/59 10.20% 18.60% 25.40%
平地・中団 6-6-8-65/85 7.10% 14.10% 23.50%
平地・後方 1-2-3-72/78 1.30% 3.80% 7.70%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

全体的に1600万下の逃げ馬の成績が突出して悪いです。
ほかはおおむね、逃げ馬にとっては有利なコースといえます。
この1600万下で逃げ馬が不振の理由を考えてみたのですが、
2013年以降、1600万下のレースは23Rあり、
その半数近くがハンデ戦でした。

●1600万下の逃げ馬成績(ハンデ戦のみ)

人気 着順 斤量 ペース
11 4 53.0 -0.3
2 5 53.0 -0.4
13 13 51.0 -0.6
10 5 53.0 -0.9
2 14 51.0 -0.2
5 4 54.0 0.2
2 12 55.0 0.6
7 11 53.0 0.6
11 6 53.0 0.3
5 3 55.0 -0.8
7 7 57.5 0

人気薄が軽斤量を利して逃げたという点があるかと思います。
実際、これまで逃げたことがなかったのに、
このレースで初めて逃げたみた、という馬もいました。
また、ハンデ戦以外で馬券になった4頭は
2人気、2人気、3人気、7人気で、
それ以外は人気薄の馬が目立ちます。
弱い馬が逃げて普通に負けた、という話かなと思いました

また、この条件のレースが年に2Rしかなく、
サンプル数が少ないことも当然あるかと思います。
1600万下で突然ペースがあがっているわけでもなく、
単純に馬質の問題に思えます。
狙いたい馬が逃げ馬で、この条件で出走してきたとしても
躊躇する必要はないかなと思います。

馬場別

良馬場
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 98-58-32-214/402 24.40% 38.80% 46.80%
平地・先行 189-187-158-904/1438 13.10% 26.10% 37.10%
平地・中団 95-112-168-1446/1821 5.20% 11.40% 20.60%
平地・後方 23-42-45-1465/1575 1.50% 4.10% 7.00%
平地・マクリ 0-0-0-1/1 0.00% 0.00% 0.00%
良馬場以外
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 33-13-12-73/131 25.20% 35.10% 44.30%
平地・先行 64-69-64-271/468 13.70% 28.40% 42.10%
平地・中団 27-34-43-479/583 4.60% 10.50% 17.80%
平地・後方 7-15-12-500/534 1.30% 4.10% 6.40%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

馬場状態の影響は少ないと思うので、
確認だけしてここは足早に次へいきます。

 

コース区分別

Aコース
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 81-52-27-195/355 22.80% 37.50% 45.10%
平地・先行 170-165-154-788/1277 13.30% 26.20% 38.30%
平地・中団 83-94-137-1264/1578 5.30% 11.20% 19.90%
平地・後方 23-42-37-1283/1385 1.70% 4.70% 7.40%
平地・マクリ 0-0-0-0/0
Bコース
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 42-18-14-88/162 25.90% 37.00% 45.70%
平地・先行 78-79-59-361/577 13.50% 27.20% 37.40%
平地・中団 38-49-70-591/748 5.10% 11.60% 21.00%
平地・後方 5-15-20-614/654 0.80% 3.10% 6.10%
平地・マクリ 0-0-0-1/1 0.00% 0.00% 0.00%
Cコース
脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 8-1-3-4/16 50.00% 56.30% 75.00%
平地・先行 5-12-9-26/52 9.60% 32.70% 50.00%
平地・中団 1-3-4-70/78 1.30% 5.10% 10.30%
平地・後方 2-0-0-68/70 2.90% 2.90% 2.90%
平地・マクリ 0-0-0-0/0

Aコース:函館SS
Bコース:函館2歳S
Cコース:

Cコースにおける逃げ馬の成績が良い意味で異常です。
ただし、Cコースは2013年に使われて以来、使われていません。
AコースとBコースに大きな差はみられません。

枠別成績

全条件
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 68-66-74-543/751 9.10% 17.80% 27.70%
2枠 56-72-68-583/779 7.20% 16.40% 25.20%
3枠 61-71-73-609/814 7.50% 16.20% 25.20%
4枠 72-55-69-666/862 8.40% 14.70% 22.70%
5枠 74-63-58-700/895 8.30% 15.30% 21.80%
6枠 87-73-59-712/931 9.30% 17.20% 23.50%
7枠 58-70-74-750/952 6.10% 13.40% 21.20%
8枠 60-60-59-792/971 6.20% 12.40% 18.40%
良馬場
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 47-51-59-405/562 8.40% 17.40% 27.90%
2枠 42-51-53-439/585 7.20% 15.90% 25.00%
3枠 43-58-51-457/609 7.10% 16.60% 25.00%
4枠 54-38-54-501/647 8.30% 14.20% 22.60%
5枠 55-49-42-524/670 8.20% 15.50% 21.80%
6枠 68-57-43-535/703 9.70% 17.80% 23.90%
7枠 46-55-58-564/723 6.40% 14.00% 22.00%
8枠 50-40-43-607/740 6.80% 12.20% 18.00%
良馬場以外
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 21-15-15-138/189 11.10% 19.00% 27.00%
2枠 14-21-15-144/194 7.20% 18.00% 25.80%
3枠 18-13-22-152/205 8.80% 15.10% 25.90%
4枠 18-17-15-165/215 8.40% 16.30% 23.30%
5枠 19-14-16-176/225 8.40% 14.70% 21.80%
6枠 19-16-16-177/228 8.30% 15.40% 22.40%
7枠 12-15-16-186/229 5.20% 11.80% 18.80%
8枠 10-20-16-185/231 4.30% 13.00% 19.90%

7枠、8枠が苦戦しています。
一方、1枠はやや優勢で、距離損しないのがその理由かと思います。
ただ、脚質にもよると思いますし、極端に有利とは思えません。
それでもうちの枠ほど複勝率が高く、有利であることは間違いないと思います。

 

騎手別成績(2022年以降)

騎手 着別度数 勝率 連率 複率 単回値 複回値 昨年順位
武豊 16-9-12-34/71 22.50% 35.20% 52.10% 122 89 9
鷲頭虎太 5-2-0-17/24 20.80% 29.20% 29.20% 98 72 127
横山武史 15-10-17-42/84 17.90% 29.80% 50.00% 98 99 6
鮫島克駿 15-8-8-59/90 16.70% 25.60% 34.40% 88 86 7
佐々木大 10-8-7-42/67 14.90% 26.90% 37.30% 71 95 11
浜中俊 7-6-2-32/47 14.90% 27.70% 31.90% 143 77 28
永野猛蔵 4-4-0-21/29 13.80% 27.60% 27.60% 230 100 38
藤岡佑介 8-5-5-45/63 12.70% 20.60% 28.60% 61 54 18
吉田隼人 4-3-3-25/35 11.40% 20.00% 28.60% 128 74 61
北村友一 4-5-0-27/36 11.10% 25.00% 25.00% 48 64 15
池添謙一 6-4-3-43/56 10.70% 17.90% 23.20% 127 66 29
高杉吏麒 2-2-2-13/19 10.50% 21.10% 31.60% 36 61 19
大野拓弥 3-2-3-21/29 10.30% 17.20% 27.60% 46 52 40
角田大河 2-2-1-17/22 9.10% 18.20% 22.70% 109 71 57
岩田康誠 3-1-1-39/44 6.80% 9.10% 11.40% 45 61 25
泉谷楓真 1-0-0-16/17 5.90% 5.90% 5.90% 72 28 110
長浜鴻緒 1-3-1-14/19 5.30% 21.10% 26.30% 14 228 52
横山和生 3-6-6-46/61 4.90% 14.80% 24.60% 43 69 16
丹内祐次 5-8-12-78/103 4.90% 12.60% 24.30% 30 61 12
斎藤新 2-4-1-38/45 4.40% 13.30% 15.60% 87 77 37
勝浦正樹 1-4-2-18/25 4.00% 20.00% 28.00% 131 195 100
丸山元気 1-1-4-24/30 3.30% 6.70% 20.00% 15 69 47
富田暁 1-0-4-31/36 2.80% 2.80% 13.90% 6 90 73
角田大和 1-4-4-31/40 2.50% 12.50% 22.50% 13 152 56
横山琉人 1-2-5-33/41 2.40% 7.30% 19.50% 19 48 68
古川吉洋 1-0-2-38/41 2.40% 2.40% 7.30% 78 53 71
小林勝太 1-3-2-36/42 2.40% 9.50% 14.30% 50 43 44
菱田裕二 1-5-2-45/53 1.90% 11.30% 15.10% 20 66 36
黛弘人 0-4-6-39/49 0.00% 8.20% 20.40% 0 127 76
小沢大仁 0-1-1-15/17 0.00% 5.90% 11.80% 0 86 48
小林凌大 0-1-0-22/23 0.00% 4.30% 4.30% 0 117 109
秋山稔樹 0-0-2-20/22 0.00% 0.00% 9.10% 0 88 72
荻野琢真 0-0-2-14/16 0.00% 0.00% 12.50% 0 114 101
古川奈穂 0-0-1-21/22 0.00% 0.00% 4.50% 0 50 84

※昨年順位は2024年の勝鞍数

鷲頭騎手の成績が目立ちますが、斤量恩恵があったので
今後ガチンコ勝負になってどうか。
横山和生騎手、丹内騎手は鞍数の割に安定していません。

 

激アツ条件

色々試してみましたが、特に見当たりませんでした。

OP・重賞検討

函館スプリントステークス(2025)

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 3角 4角 GS
240609 -0.5 1 4 サトノレーヴ 5 -0.5 0.4 3 3 103
2 10 ウイングレイテスト 9 0.4 3 3 101
3 13 ビッグシーザー 7 0.5 6 6 102
230611 -0.7 1 15 キミワクイーン 1 -0.8 0.8 12 10 104
2 7 ジュビリーヘッド 5 0.3 5 3 100
3 1 トウシンマカオ 8 0.3 5 6 98
220612 -1.0 1 7 ナムラクレア 6 -0.8 0.3 3 3 107
2 11 ジュビリーヘッド 9 0.5 6 6 105
3 5 タイセイアベニール 2 1.4 14 14 109
200621 -1.3 1 6 ダイアトニック 7 -0.1 0.2 2 2 105
2 16 ダイメイフジ 11 0.0 1 1 101
3 10 ジョーマンデリン 8 0.5 4 4 103
190616 -0.7 1 10 カイザーメランジェ 4 0.6 0.0 1 1 105
2 11 アスターペガサス 4 0.2 2 2 104
3 13 タワーオブロンドン 1 0.7 5 5 107
180617 -1.0 1 1 セイウンコウセイ 13 -0.6 0.0 1 1 103
2 9 ヒルノデイバロー 6 0.6 6 5 107
3 7 ナックビーナス 9 0.3 3 3 104
170618 -1.5 1 8 ジューヌエコール 2 -1.2 0.7 6 5 107
2 3 キングハート 5 0.8 7 7 103
3 4 エポワス 3 0.9 7 9 104
160619 -1.4 1 16 ソルヴェイグ 11 -0.1 0.1 2 2 101
2 3 シュウジ 4 0.4 4 4 103
3 1 レッツゴードンキ 4 0.6 7 7 102
150621 -1.1 1 9 ティーハーフ 1 -0.6 1.3 16 14 103
2 16 アースソニック 2 1.0 14 14 97
3 13 レンイングランド 3 0.8 11 12 96
140622 -0.8 1 3 ガルボ 3 0.0 0.6 9 6 104
2 10 ローブティサージュ 1 0.7 12 13 104
3 9 クリスマス 1 0.7 12 10 104
130825 不能 1 1 フォーエバーマーク 8 不能 0.0 1 1
2 11 ストレイトガール 2 0.8 10 8
3 3 シュプリームギフト 3 0.6 8 8
130616 -1.4 1 14 パドトロワ 13 0.6 0.1 2 2 98
2 5 シュプリームギフト 8 0.5 5 5 100
3 1 フォーエバーマーク 16 0.0 1 1 97

 

例年、3歳馬が優勢なのですが、さすがに今年はどうでしょうか。
全日本2歳優駿勝ち馬のミリアッドラヴが出走してきますが、
ここが初芝となります。そこまで人気しなそうですし、
一応ヒモにはいれておきたいですが、
時計派としてはこの馬を本命にするわけにはいきません。

ペース差-0.6秒あたりが逃げ馬が残せるかどうかの分岐点で
それより速くなると差し・追い込み勢が台頭してきています。
今年はジューンブレア最内枠を引き、
レースを引っ張る展開になりそうです。
この馬、スピード任せに飛ばすというよりやや溜めていくタイプで、
同じく1枠2番のカルチャーデイがそれについていく形になりそうですが
ほかに今回いきそうな馬は芝実績だと
ジョーメッドヴィンとペアポルックスあたりで
2頭とも何がなんでもという印象はありません。
隊列自体はすんなり決まりそうで、
ペースが落ち着く可能性は考えておきたいです。
このコースを手の内にいれている武騎手ということもあり、
ジューンブレアは要注意の存在でしょう。
ただ、今年は前走ダートの馬が多く、内目の枠からインビンシブルパパが
主張してくる可能性があります。

1人気は当然ナムラクレアで、実績を考えたらこの人気は当然でしょう。
今年は斤量差で足をすくいそうな3歳馬もいなそうで馬券圏内は堅そう。

森のドリームは条件戦が含まれますが、このコースは
OP勝ちを含む(3,0,0,0)と得意としています。
去年の青函Sの時計は、函館SSで通用してもおかしくない時計です。
ただ、今回は枠で割り引きが必要です。

オッズ関係なく素直に買うなら、
展開利込みでジューンブレアの前残り狙いとなりますが
おそらく最終的には2人気になりそう。
ケンですかねえ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

TOPへ戻る