【展望】20211128_ジャパンカップ

ジャパンカップの過去傾向

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
201129 -1.3 1 2 アーモンドアイ 3 -6.1 3.1 4 5 4 4 131
2 6 コントレイル 1 3.7 9 9 9 9 129
3 5 デアリングタクト 2 3.6 7 7 7 7 129
191124 1.0 1 5 スワーヴリチャード 2 -4.4 0.7 7 7 6 5 125
2 1 カレンブーケドール 5 0.4 4 4 3 2 124
3 2 ワグネリアン 3 0.9 6 6 6 8 122
181125 -2.2 1 1 アーモンドアイ 2 -4.5 0.3 3 2 2 2 146
2 8 キセキ 4 0.0 1 1 1 1 143
3 11 スワーヴリチャード 4 0.6 5 5 4 4 137
171126 -1.1 1 1 シュヴァルグラン 3 -2.9 0.4 5 4 4 4 126
2 2 レイデオロ 1 0.7 11 9 9 7 124
3 4 キタサンブラック 6 0.0 1 1 1 1 124
161127 0.4 1 1 キタサンブラック 6 -1.5 0.0 1 1 1 1 120
2 12 サウンズオブアース 4 0.6 7 7 9 9 116
3 17 シュヴァルグラン 2 0.8 9 9 12 10 115
151129 -1.2 1 15 ショウナンパンドラ 2 -2.0 1.4 9 9 8 11 115
2 6 ラストインパクト 2 1.4 11 12 8 11 115
3 1 ラブリーデイ 8 1.1 6 6 6 5 114
141130 -0.2 1 4 エピファネイア 2 -4.3 0.2 3 2 3 4 141
2 1 ジャスタウェイ 4 0.8 10 8 8 8 134
3 15 スピルバーグ 1 1.2 15 16 15 13 133
131124 -1.3 1 7 ジェンティルドンナ 6 0.7 0.2 3 3 3 4 100
2 9 デニムアンドルビー 1 0.9 12 14 13 13 100
3 5 トーセンジョーダン 12 0.0 2 2 2 2 100

 

例年、 頂上決戦にふさわしい、ハイレベルなレースです。

脚質的にはハイペースでもいく馬が残したり、

スローペースで後方の馬が馬券になったりで、

馬場状態からも傾向がつかめません。

日本のトップの競走馬が集まるレースなので、

セオリー通りの馬券戦術より、人気馬から買うほうが

的中したいだけなら近道といってもいいでしょう。

 

今年は新旧ダービー馬を2強とし、

3頭目がどの馬なのか、せめてできれば穴っぽいところを…

というのがみなさん共通する作戦かと思います。

そこで過去の人気馬と穴馬を見てみましょう。

 

●JCで3人気以内で4着以下だった馬

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
191124 1.0 11 8 レイデオロ 11 -4.4 1.0 9 11 9 8 103
181125 -2.2 6 3 サトノダイヤモンド 4 -4.5 1.0 9 9 8 8 133
171126 -1.1 10 12 サトノクラウン 13 -2.9 0.6 13 12 11 7 111
161127 0.4 4 3 ゴールドアクター 10 -1.5 0.2 3 3 3 2 114
161127 0.4 5 16 リアルスティール 10 -1.5 0.2 3 3 3 2 114
151129 -1.2 8 11 ミッキークイーン 6 -2.0 1.4 9 9 11 11 112
151129 -1.2 10 12 ゴールドシップ 12 -2.0 1.2 17 17 15 5 111
141130 -0.2 4 3 ジェンティルドンナ 8 -4.3 0.6 7 7 6 5 132
141130 -0.2 5 6 ハープスター 2 -4.3 1.1 14 13 12 12 132
131124 -1.3 10 4 エイシンフラッシュ 13 0.7 0.0 1 1 1 1 95
131124 -1.3 15 13 ゴールドシップ 15 0.7 0.8 16 17 13 13 86

 

●JCで4人気以下で馬券圏内だった馬

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
191124 1.0 2 1 カレンブーケドール 5 -4.4 0.4 4 4 3 2 124
181125 -2.2 2 8 キセキ 4 -4.5 0.0 1 1 1 1 143
171126 -1.1 1 1 シュヴァルグラン 3 -2.9 0.4 5 4 4 4 126
161127 0.4 2 12 サウンズオブアース 4 -1.5 0.6 7 7 9 9 116
161127 0.4 3 17 シュヴァルグラン 2 -1.5 0.8 9 9 12 10 115
151129 -1.2 1 15 ショウナンパンドラ 2 -2.0 1.4 9 9 8 11 115
151129 -1.2 2 6 ラストインパクト 2 -2.0 1.4 11 12 8 11 115
141130 -0.2 1 4 エピファネイア 2 -4.3 0.2 3 2 3 4 141
141130 -0.2 3 15 スピルバーグ 1 -4.3 1.2 15 16 15 13 133
131124 -1.3 2 9 デニムアンドルビー 1 0.7 0.9 12 14 13 13 100
131124 -1.3 3 5 トーセンジョーダン 12 0.7 0.0 2 2 2 2 100

 

まず人気を裏切った馬の傾向ですが、

圧倒的に追い込み馬が多く、特にハイペースの年に散見されます。

一方で前目につけて馬券にならなかった馬は、

やや(JCにしては)ペースの遅い年に集中しています。

ハイペースは後ろ、スローは前残りを狙うのが

競馬のセオリーですがJCでは逆になる点に注意です。

 

一方で、穴をあけた馬を見ると、

ハイペースだった年は前目の馬で、

やや遅いペースのときは後ろの馬が馬券になっている傾向にあります。

穴馬を読み解くカギは、ペース読みとなります。

 

今年のペースは?

今年は逃げそうな馬というと日本馬ではキセキがあげられますが

海外馬ではブルームがいく可能性があります。

近2年、キセキがハイペースを演出していますが

2020年は、1800m通過時点で番手馬が2.9秒離されており、

他馬がこれを無視する形になりました。

 

今回、キセキの鞍上は和田騎手です。

和田騎手の今年の逃げ馬の成績を見てみると、

(6,4,8,29)で勝率12.8%とまずまずで

成績自体は悪くありません。

ただ、今回知りたいのはペース…というよりこの騎手の積極性です。

当ブログでは、1000万下の逃げ馬の残り3F地点での時計を0として

「ペース差」という数字を出していますが、

今年和田騎手の乗った逃げ馬を全馬みてみると、

ことごとくスローを演出しています。

これはジャパンカップでは勝てない乗り方です。

いや、キセキが残す残さないは別の話で、

今回はキセキは逃げるにしても、鞍上がこの騎手なら

過去2年のような極端なハイペースは演出しないと見ました。

一方、ブルームですが、海外からわざわざやってきて

キセキを上回るハイペースで逃げるでしょうか?

その作戦がとれれば、その胆力はたいしたものですが、

そもそもこの馬が、日本馬のスピードをおさえて

ハナを切れるかどうかもあやしいところです。

 

結論。今年はスローペースと読み、

後方の穴馬を狙う作戦をとりたいと思います。

 

人気で切りたい前目の馬は

中団以上の馬は実績のあるコントレイル、シャフリヤールのみとし、

オーソリティ、アリストテレスは今回馬群に沈んでいただきます。

3人気になりそうなオーソリティですが、

確かに東京実績があり、人気してもおかしくはないと思います。

実績が東京芝2500mに偏っていて、

この条件は1000万下が施行されないため、

GS指数としては「不能」としています。

なので、例年のアルゼンチン共和国杯、目黒記念の勝ち馬を

横で比較しておきましょう。

 

●東京芝2500mの勝ち馬比較

日付 年齢限定 クラス名 着順 馬名 1900m通過 上がり3F
171105 3上 G2 1 スワーヴリチャード 115.8 35.2
190526 4上 G2 1 ルックトゥワイス 116.1 35.0
150531 4上 G2 1 ヒットザターゲット 116.5 34.8
200531 4上 G2 1 キングオブコージ 116.7 35.5
130526 4上 G2 1 ムスカテール 116.7 34.5
131103 3上 G2 1 アスカクリチャン 117.0 35.0
180527 4上 G2 1 ウインテンダネス 117.4 34.7
141109 3上 G2 1 フェイムゲーム 117.7 34.4
140601 4上 G2 1 マイネルメダリスト 117.8 34.8
160529 4上 G2 1 クリプトグラム 117.9 34.7
201108 3上 G2 1 オーソリティ 118.0 34.7
170528 4上 G2 1 フェイムゲーム 118.4 34.3
151108 3上 G2 1 ゴールドアクター 119.4 34.0
191103 3上 G2 1 ムイトオブリガード 119.7 34.4
211107 3上 G2 1 オーソリティ 119.9 34.3
161106 3上 G2 1 シュヴァルグラン 120.2 33.8
181104 3上 G2 1 パフォーマプロミス 122.7 33.1
210530 4上 G2 1 ウインキートス 122.8 33.3

 

2018年にシュヴァルグランがこのレースをステップに、

次走ジャパンカップで3着しています。

ちょうど今年のオーソリティの位置取りが同じくらいで

パフォーマンスとしては残り3F地点まで0.3秒速く、

上がりは0.5秒遅い計算で、差し引き0.2秒負けています。

斤量差は0.5kgとそれほど大きくありませんが、

斤量も考慮するとさらに低いパフォーマンスといえます。

他の馬と比較しても、

この位置取りならもっと上がりが出ていなければならず

G1では実力不足、と判断します。

特に、今年はスローペースとよんだ以上、

前の馬は積極的に切らなければなりません。

 

ヒモ候補の馬たち

まず、グランドグローリー、シャドウディーヴァ、

ユーバーレーベンの牝馬3頭は斤量も有利ですし、

3頭とも後方からの脚質です。

今回の方針に照らし合わせれば、買わない理由はないかと思います。

 

もう1頭は、サンレイポケット。

前走、天皇賞の成績を横で比較してみましょう。

 

●天皇賞勝ち馬の比較(2013年以降)

日付 年齢限定 クラス名 着順 馬名 GS 1400m通過 上がり3F
131027 3上 G1 1 ジャスタウェイ 133 83.5 34.9
191027 3上 G1 1 アーモンドアイ 135 83.8 34.4
181028 3上 G1 1 レイデオロ 131 84.5 34.1
201101 3上 G1 1 アーモンドアイ 128 85.5 33.4
151101 3上 G1 1 ラブリーデイ 122 85.5 34.0
161030 3上 G1 1 モーリス 123 85.6 33.8
211031 3上 G1 1 エフフォーリア 125 85.6 33.6
141102 3上 G1 1 スピルバーグ 112 86.6 33.9

 

似たような位置取りだった2020年のアーモンドアイには及びませんが、

2014年、2015年と比較すると優秀な内容でした。

ややペースが緩く、後ろの馬には厳しい展開で、

サンレイはコントレイルと0.4差の4着。

十分穴馬の資格がある内容だったといえます。

 

馬券的には、2強から追い込み馬に流して3単マルチ、

オッズ次第では6頭で3連複のBOXを追加して、

間違って2強の一角が崩れたときの保険をかけつつ、

という感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 匿名 より:

    大変勉強になります。

    • 高田泰蔵 takadataizo より:

      ふたをあけたらハイペースとなれば
      まったく見当はずれの予想ですし、
      あるいはアリストやオーソリティが違うギアを入れてきた、
      あるいは2強どころか2頭ともぶっとんだ、
      などなど
      参考にするしないは慎重かつ大胆にお願いいたします

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