【展望】20220626_宝塚記念

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
210627 -1.4 1 7 クロノジェネシス 1 -1.2 0.3 4 4 3 4 121
2 1 ユニコーンライオン 5 0.0 1 1 1 1 117
3 2 レイパパレ 4 0.2 2 2 2 2 116
200628 0.4 1 16 クロノジェネシス 1 -1.5 0.0 7 8 7 1 114
2 14 キセキ 2 0.1 14 13 8 2 104
3 12 モズベッロ 4 0.5 12 11 11 8 96
190623 -0.4 1 12 リスグラシュー 1 -2.6 0.1 2 2 2 2 133
2 1 キセキ 3 0.0 1 1 1 1 128
3 11 スワーヴリチャード 2 0.4 4 4 3 3 125
180624 0.1 1 4 ミッキーロケット 2 -3.2 0.5 7 5 3 2 130
2 13 ワーザー 1 1.0 12 14 13 13 130
3 2 ノーブルマーズ 5 0.7 10 9 7 7 125
170625 -1.1 1 11 サトノクラウン 1 -1.9 0.3 7 6 6 6 120
2 2 ゴールドアクター 1 0.4 6 6 6 9 119
3 8 ミッキークイーン 3 0.5 9 9 9 9 117
160626 0.9 1 16 マリアライト 2 -3.0 0.5 11 11 10 6 126
2 9 ドゥラメンテ 1 0.7 13 13 10 9 126
3 3 キタサンブラック 4 0.0 1 1 1 1 126
150628 0.0 1 16 ラブリーデイ 5 1.0 0.2 2 2 2 2 101
2 6 デニムアンドルビー 1 1.0 15 15 14 14 101
3 1 ショウナンパンドラ 4 0.5 7 6 6 7 99
140629 1.8 1 11 ゴールドシップ 1 -1.4 0.4 4 3 4 4 124
2 5 カレンミロティック 4 0.3 3 3 3 3 119
3 3 ヴィルシーナ 9 0.0 1 1 1 1 117
130623 0.9 1 10 ゴールドシップ 1 -3.8 2.8 4 4 3 4 122
2 4 ダノンバラード 8 2.4 2 2 2 2 116
3 11 ジェンティルドンナ 4 2.7 3 3 3 3 116

 

ざっと見ても、4角3番手以内の馬が馬券になっており、

古馬中長距離G1としては珍しい脚質傾向です。

詳しく見る前に、過去に人気を裏切った馬と、穴をあけた馬も見てみます。

 

●1-3人気で4着以下だった馬(2013年以降)

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
210627 -1.4 4 10 カレンブーケドール 6 -1.2 0.3 5 6 6 4 113
200628 0.4 4 5 サートゥルナーリア 4 -1.5 0.8 10 10 11 10 93
200628 0.4 6 11 ラッキーライラック 8 -1.5 0.0 5 5 5 2 89
190623 -0.4 5 2 レイデオロ 5 -2.6 0.6 6 6 5 5 120
180624 0.1 4 10 ヴィブロス 4 -3.2 0.8 9 9 11 9 125
180624 0.1 6 3 サトノダイヤモンド 9 -3.2 0.5 14 9 8 2 122
180624 0.1 8 16 キセキ 3 -3.2 1.3 14 15 15 15 121
170625 -1.1 4 6 シャケトラ 4 -1.9 0.1 2 2 2 2 114
170625 -1.1 9 10 キタサンブラック 9 -1.9 0.1 3 3 2 2 107
160626 0.9 16 2 アンビシャス 16 -3.0 0.3 4 3 3 3 105
150628 0.0 5 11 ヌーヴォレコルト 8 1.0 0.4 6 6 6 6 98
150628 0.0 8 13 ラキシス 2 1.0 0.8 10 10 10 11 97
150628 0.0 15 15 ゴールドシップ 10 1.0 1.1 16 16 14 15 89
140629 1.8 7 7 ウインバリアシオン 3 -1.4 0.9 8 8 9 9 115
140629 1.8 9 6 ジェンティルドンナ 8 -1.4 0.6 4 5 6 6 112
130623 0.9 4 3 フェノーメノ 2 -3.8 2.9 5 6 5 4 115

 

●4人気以下で1-3着だった馬(2013年以降)

日付 馬場差 着順 馬番 馬名 3F順 P差 残3F差 1角 2角 3角 4角 GS
210627 -1.4 2 1 ユニコーンライオン 5 -1.2 0.0 1 1 1 1 117
200628 0.4 2 14 キセキ 2 -1.5 0.1 14 13 8 2 104
200628 0.4 3 12 モズベッロ 4 -1.5 0.5 12 11 11 8 96
190623 -0.4 3 11 スワーヴリチャード 2 -2.6 0.4 4 4 3 3 125
180624 0.1 1 4 ミッキーロケット 2 -3.2 0.5 7 5 3 2 130
180624 0.1 2 13 ワーザー 1 -3.2 1.0 12 14 13 13 130
180624 0.1 3 2 ノーブルマーズ 5 -3.2 0.7 10 9 7 7 125
170625 -1.1 2 2 ゴールドアクター 1 -1.9 0.4 6 6 6 9 119
170625 -1.1 3 8 ミッキークイーン 3 -1.9 0.5 9 9 9 9 117
160626 0.9 1 16 マリアライト 2 -3.0 0.5 11 11 10 6 126
150628 0.0 1 16 ラブリーデイ 5 1.0 0.2 2 2 2 2 101
150628 0.0 2 6 デニムアンドルビー 1 1.0 1.0 15 15 14 14 101
150628 0.0 3 1 ショウナンパンドラ 4 1.0 0.5 7 6 6 7 99
140629 1.8 2 5 カレンミロティック 4 -1.4 0.3 3 3 3 3 119
140629 1.8 3 3 ヴィルシーナ 9 -1.4 0.0 1 1 1 1 117
130623 0.9 2 4 ダノンバラード 8 -3.8 2.4 2 2 2 2 116

 

人気を裏切った馬は、4角で4番手以下だった馬が目立ち、

逆に穴をあけた馬は4角で3番手以内だった馬が目立ちます。

つまり、この傾向があるにもかかわらず、

毎年差し馬が人気を裏切り、前目の馬が穴をあけているということです。

まずこれはしっかりと頭に入れておきたいところです。

 

さらに、宝塚記念の特徴として、

梅雨の時期ということもあり、馬場が渋りがち、という点があげられます。

ただ、前週の時点で2000mの馬場差が-1.4秒で、JRAの発表によれば

道中や直線でも目立つ痛みはないとのことです。

天気も週中降りそうですが、金曜日は晴れそうで気温もあがりそう。

土日はそれほど悪いコンディションにはならないと推測できます。

 

過去、馬場差がマイナスだった年は2017年、2019年、2021年で

2017年は4角3番手の馬は1頭もいませんが、

残り3F地点での逃げ馬からの差を見ると、

どの馬も0.5秒以内で、この年の隊列を見てみると

大きくポツンしたヒットザターゲットをのぞくと

1着からしんがりまでの馬が4角で0.5秒以内にいるという団子状態でした。

実質、先行馬決着といってよく、今年も前目の馬は超要注意といえます。

なお、2019年、2021年は前目の馬の決着でした。

ついでにいうと、4角で後方にいた馬が馬券になった

2015年、2016年、2018年、2020年は馬場が渋っており、

さらに2015年以外はハイペースでいく馬にとって厳しい展開でした。

 

ペースの話をするならば、前述した前目の馬で決着した年の

逃げ馬の通過を見てみましょう。

以下は、1000万下でこのコースを逃げた馬の平均と比べて

どのくらい速いか(遅いか)です(ペース差、と呼んでいます)。

 

2017年:-1.9秒

2019年:-2.6秒

2021年:-1.2秒

 

まあG1だとだいたいこのくらいだろうという範囲なのですが、

今年はパンサラッサがいる点に注意でしょう。

パンサラッサの逃げるペースは尋常ではなく、

DTFをのぞく近4走は-4.7秒~-3.3秒で逃げています。

OPだろうがG1だろうがおかまいなしでこのペースなので、

今回も逃げるならハイペースは必至でしょう。

 

馬場に関係なく、このくらい速くなった年はあまりなく、

しいてあげるなら2013年が-3.8秒で、

このときはシルポートが超大逃げを打って玉砕しました。

シルポートの場合、そもそも人気薄で「ないわ笑」と思われての逃げですが

パンサラッサの場合は、戦績からもあながち無視できる馬ではありません。

そのあたりで、番手以降がついていくのかどうかが気になります。

 

パンサラッサの国内近4走の番手馬が残り3F地点でどの位置にいたかというと

中山記念:トーラスジェミニ:0.5秒

有馬記念:タイトルホルダー:0.3秒(以下、0.5秒、0.5秒、0.6秒と続きタイトル以外の先行勢壊滅)

福島記念:コントラチェック:0.1秒(ただし3番手ディアンドルは0.9秒)

オクトーバーS:ココロノトウダイ:0.8秒

 

基本的に番手以降は控える傾向にあります。

有馬記念だけ、ムキになってついていった馬が多く、

先行勢が壊滅しましたが、

飛ばし屋のトーラスジェミニがドン引いて0.5秒後ろに控えるほど

明らかにオーバーペースでぶっとばしていることがわかります。

 

もし、今回、パンサラッサがいつものように殺人ペースを演出する場合、

いくらこのレースが前優勢とはいえ、残せるでしょうか?

あるいは、今回は少し控えて、ペース差を-2.0秒くらいに落としていくのでしょうか?

少なくとも後者の場合、持ち味が出ないのではないかと思います。

 

逃亡者・サイレンススズカの再来なのか?

中山記念を逃げ切った馬というと、

サイレンススズカが浮かぶ方も多いのではないかと思います。

かくいう自分もおじさんですから、サイレンススズカの再来なのか

非常に興味深いところではあります。

YouTube界隈やその他の記事でも、そのような煽り方をしていますが

単純にラップだけ見ている記事が多く、いまいち腑におちませんでした。

そこで、20年以上の時を経て、1998年と2022年の中山記念の時計を比較してみます。

 

●中山記念の日の、中山芝コースの時計

距離 2022 平均比較 1998 平均比較 平均
3勝クラス 1600m 1.35.3 1.1 1.34.2
1勝クラス(3歳) 1600m 1.35.4 -0.1 1.35.5
中山記念 1800m 1.46.4 -0.8 1.48.6 1.4 1.47.2
1勝クラス(3歳) 1800m 1.48.4 -1.2 1.49.6
未勝利(3歳) 2000m 2.01.3 -1.7 2.05.7 2.7 2.03.0
1勝クラス(3歳) 2200m 2.19.0 2.8 2.16.2
馬場差(2000m) -0.7 +2.0前後? ±0.0

 

まず、一番右の「平均」の列は、

馬場差が0.0秒と標準的な馬場だった場合、

各条件でどのくらいの時計が標準かを求めたものです。

比較すると、パンサラッサの中山記念の日は、

馬場差-0.7秒とそこそこ時計の出る馬場でした。

一方、サイレンススズカの1998年は、

他のレースを見ても明らかに時計がかかっています。

具体的な馬場差の数値を出すのは難しいのですが、

最低でも2秒は時計がかかる馬場だったのではないかと推測できます。

そこにパンサラッサの日の-0.7秒を考慮すると、

3秒近く時計がかかっていた可能性があります。

中山記念の時計の差は2.2秒で、

おそらくサイレンススズカの方がパンサラッサよりも

逃げ馬としての性能は上、と推測します。

再来と呼ぶにはあまりにもこの差は大きいと感じました。

地の果てまで叩きあってもサイレンススズカが先着すると思います。

 

有馬記念で本命にした馬ですし、個人的にはこういう個性派は

大好きな馬なのですが、今回は逃げてつぶれると予想します。

一方、スローで逃げたり、逃げなかったりといった場合、

持ち味がいかせないと思いました。

となると番手以降の馬が気になりますが、

パンサラッサの派手な競馬におつきあいして

唯一有馬記念で5着を死守したタイトルホルダーは、

人気でも今回かなり有力ではないかと思います。

ただ、ムキになってついていくと、

後ろの馬にごっつぁんされて頭を外す可能性は考えておくべきでしょう。

では、何を買うのか。

ズバリポタジェがなめられすぎていると思いました。

前走大阪杯は、例年と比較しても決してレベルは低くなく、

ハイペースである程度の位置でがまんして、

最後にはじけるという新味を見せました。

フロック視されている感があり、買い時は前走、

ここで後追いするのが一番下手wとなりがちですが、

少なくとも前走はフロックでできる競馬ではありません。

鞍上も、ハイペースにひるまず先行させるとしぶとい、

という手ごたえを前走で感じているようで、

今回は舞台も合う、展開もある程度読める、

とむしろうってつけな気がします。

複勝でも十分楽しめるオッズなんじゃないかなと思っています。

コメント

  1. 匿名 より:

    泰蔵殿、ポタジェ大外ですな。吉と出るか、凶と出るか…

    • 高田泰蔵 takadataizo より:

      まず数字の上の話です。

      ・2002年以降
      ・8枠
      ・4角3番手以内

      で調べてみましたが(4,1,3,8)でした。
      悪くはないと思います。

      ただし!
      2013年以降でみると、この条件の馬は
      馬場が悪い年に良績がかたよっており、
      時計の出る馬場だと割り引く必要はあるかなと思います。

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