【反省】2023_1月・古馬・芝・重賞(中山金杯、京都金杯、愛知杯、日経新春杯、AJCC、シルクロードS)

年初一発目の古馬反省記事ですので、振り返りも含めて

大きな視点での展望を語らせてください。

 

すでにみなさんご存じの通り、現4歳世代はハイレベルで

ひと世代、ふた世代前の馬たちとの比較が

2023年古馬戦線において重要な予想ファクターとなるかと思います。

そこで、世代間のレベルというものをあらためて比較してみたいと思います。

 

まず、3歳馬はどのくらいG1を勝てるのか、というところですが

菊花賞後の有馬記念までのG1競走に限られますので、

よほど常識外れのスーパーホース(怪物)があらわれない限り、

秋華賞や菊花賞をパスしていれば1頭あたり2勝、

秋華賞や菊花賞を経てくれば1勝が限度だと思います。

 

●年別3歳馬の3上G1成績

年・年月 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2022年  3- 3- 1-16/23 13.00% 26.10% 30.40%
2021年  3- 2- 3- 9/17 17.60% 29.40% 47.10%
2020年  0- 1- 1-12/14 0.00% 7.10% 14.30%
2019年  0- 2- 2-14/18 0.00% 11.10% 22.20%
2018年  3- 1- 0- 6/10 30.00% 40.00% 40.00%
2017年  2- 1- 1-12/16 12.50% 18.80% 25.00%
2016年  1- 0- 1- 8/10 10.00% 10.00% 20.00%
2015年  0- 0- 2-14/16 0.00% 0.00% 12.50%
2014年  0- 2- 1-14/17 0.00% 11.80% 17.60%
2013年  1- 2- 0-13/16 6.30% 18.80% 18.80%

 

上の表からもわかるように2013年以降で3歳馬が古馬にまじると、3勝が限度で

半分以上は1つ勝てばやっと、というのが現実です。

となると、3勝した世代は、上の世代に比べて優秀といってしまってよいかと思います。

さらに細かく見てみましょう。

 

●2019年~2022年の世代間レベル比較(G1成績)

年齢 3歳時
3歳以上芝G1
勝ち馬 4歳時
芝G1
勝ち馬
国内 国外 国内 国外
2022の3歳 3,3,1,16 0,0,0,5 イクイノックス(有馬、天・秋)、セリフォス(MCS)
2021の3歳 3,2,3,9 0,0,0,1 エフフォーリア(有馬、天・秋)、ピクシーナイト(スプリンタ) 5,4,4,36 1,1,0,11 ジェラルディーナ、タイトルホルダー(×2)、ソングラインソダシ
2020の3歳 0,1,1,12 0,0,0,0 3,6,4,40 0,1,2,3 コントレイル、アカイイト、レイパパレ
2019の3歳 0,2,2,14 1,0,0,2 アドマイヤマーズ(香港M) 5,2,6,39 0,0,1,0 クロノジェネシス(×2)、グランアレグリア(×3)

 

2019年、2020年は3歳馬による3上G1は全敗でした。

4歳になって、2019年の馬は突出した2頭、つまり

クロノジェネシスとグランアレグリアが勝ちまくりますが、

牡馬はふるわない都市でした。

2020年は三冠馬コントレイルの世代ですが、やはり3歳時は全敗。

4歳になって巻き返しますが、前年2019年が低レベルだったことも関係してそうです。

近年でも珍しい最弱世代といっていいと思います。

 

2021年はエフフォーリアがビシっと決めて、

4歳になってもG1を5勝とがんばりました。

ただ、前年2020年が最弱世代だったことを考えると

そこまで高い評価は与えられないかなと思います。

ただし割り引いても弱い世代ではなかったことがわかります。

 

そして2022年。イクイノックスが秋に大活躍したのは記憶に新しいところで

しかも相手は決して弱くない2021年世代とあたっての成績で、

クラシックの世代間比較を考えても、2022年の3歳馬は強かったと断言してよさそうです。

これはあくまでG1での比較なので、G2以下になるとまた違ってくると思いますが

時間があればG2以下の馬の成績も比較してみようと思います。

では、通常通り、レース別にみていきましょう。

 

●中山金杯
レースレベル:8位(同率1R)/11R

ペースの速さ:9位/11R

年月日 馬名 GS 3F
150104 1 ラブリーデイ 133 84.2 34.4
200105 1 トリオンフ 114 84.6 35.9
190105 1 ウインブライト 120 84.8 35.1
230105 3 フェーングロッテン 107 85.0 36.2
230105 15 コスモカレンドゥラ 95 85.1 37.3
230105 10 エヴァーガーデン 100 85.2 36.7
180106 1 セダブリランテス 115 85.2 35.2
230105 14 ウインキートス 96 85.3 37.0
230105 6 レッドランメルト 104 85.4 36.1
140105 1 オーシャンブルー 119 85.4 34.6
220105 1 レッドガラン 110 85.5 35.4
170105 1 ツクバアズマオー 106 85.5 35.8
230105 2 クリノプレミアム 107 85.5 35.7
230105 1 ラーグルフ 107 85.5 35.7
130105 1 タッチミーノット 118 85.5 34.6
230105 4 アラタ 107 85.7 35.5
230105 5 マテンロウレオ 106 85.8 35.5
230105 12 レインカルナティオ 100 85.8 36.1
230105 17 ゴールドスミス 91 85.9 36.9
230105 9 ラーゴム 104 85.9 35.6
230105 7 カレンルシェルブル 104 86.0 35.5
230105 8 フォワードアゲン 104 86.1 35.4
230105 13 ヒュミドール 97 86.2 36.0
230105 16 ワンダフルタウン 93 86.2 36.4
230105 11 スカーフェイス 100 86.5 35.4
210105 1 ヒシイグアス 107 86.6 34.6
160105 1 ヤマカツエース 98 88.8 33.3

 

超がつくほどではありませんが、過去の中山金杯と比較しても、

いく馬にとっては楽なペースだったといえます。

レース自体は低レベルで、前残りの馬(3着フェーングロッテン)は、

次走以降、ペース次第では疑ってかかってよさそうです。

勝ったラーグルフは2022年の3歳世代で、

世代においてはいまいちクラシック戦線に乗り切れませんでしたが、

地道に条件戦を勝って、ようやく一軍たちと同じグラウンドにあがりました。

今回、時計的にはたいしたことはありませんが、

前走1600万下ではハイパフォーマンスを見せており、

晩成型で花開けば、このあともまだまだ活躍しておかしくありません。

一応、評価は保留としておきたいです。

 

●京都金杯(2013年~2019年の中京記念も含む)

レースレベル:5位/9R(2014年は馬場差計測不能)

ペースの速さ:3位(同率1R)/9R(2014年は馬場差計測不能)

年月日 馬名 GS 3F
230105 16 ベレヌス 90 58.2 37.5
230105 14 ダイワキャグニー 93 58.3 37.1
150726 1 スマートオリオン 112 58.4 35.1
230105 15 アルサトワ 92 58.5 37.0
230105 3 プレサージュリフト 108 58.5 35.4
230105 2 エアロロノア 109 58.7 35.1
230105 12 ヴィクティファルス 98 58.7 36.2
180722 1 グレーターロンドン 114 58.8 34.5
170723 1 ウインガニオン 107 58.9 35.1
230105 4 ピースワンパラディ 107 58.9 35.1
230105 8 シュリ 105 58.9 35.3
230105 1 イルーシヴパンサー 110 58.9 34.8
220105 1 ザダル 112 59.1 34.4
190721 1 グルーヴィット 109 59.1 34.7
230105 5 カイザーミノル 107 59.1 34.9
230105 6 オニャンコポン 107 59.1 34.9
230105 10 エントシャイデン 103 59.2 35.2
130721 1 フラガラッハ 112 59.3 34.2
230105 7 タイムトゥヘヴン 107 59.4 34.6
230105 11 シャーレイポピー 101 59.4 35.2
230105 9 ミッキーブリランテ 103 59.4 35.0
210105 1 ケイデンスコール 109 59.5 34.3
230105 13 マテンロウオリオン 96 60.1 35.0
160724 1 ガリバルディ 105 60.4 33.8

 

低レベルでした。

ただ、多少ペースが速く、上位勢で唯一前目にいた

3着プレサージュリフトは評価に値しそうですが、

まわりが57.5kg以上の斤量を背負った馬ばかりで

枠にも恵まれたことを考えると、そこまで高い評価はできません。

また、勝ち馬、2着馬ともに59kgを背負っていましたが、

プレサージュは54kgですから特にがんばったかというと微妙です。

このレースで今後気になる馬はいませんでした。

 

●愛知杯

レースレベル:8位/8R(2014年は馬場差計測不能)

ペースの速さ:8位/8R(2014年は馬場差計測不能)

年月日 馬名 GS 3F
210116 1 マジックキャッスル 120 83.9 35.6
160116 1 バウンスシャッセ 123 84.1 35.1
180113 1 エテルナミノル 113 85.5 34.7
170114 1 マキシマムドパリ 104 86.2 34.9
190126 1 ワンブレスアウェイ 104 86.9 34.2
220115 1 ルビーカサブランカ 97 87.3 34.4
230114 4 アブレイズ 87 88.0 34.7
131214 1 フーラブライド 95 88.0 34.0
230114 2 アイコンテーラー 91 88.1 34.2
230114 3 マリアエレーナ 89 88.4 34.1
230114 1 アートハウス 94 88.4 33.6
230114 5 サトノセシル 85 88.6 34.3
230114 7 ビジン 81 88.6 34.7
230114 11 ホウオウイクセル 78 88.6 35.0
230114 8 ルビーカサブランカ 79 88.7 34.8
230114 15 リアアメリア 71 88.8 35.5
230114 14 エリカヴィータ 72 88.9 35.3
230114 6 ラヴユーライヴ 83 89.0 34.1
230114 10 サンテローズ 78 89.0 34.6
230114 13 フィオリキアリ 73 89.0 35.1
230114 9 アンドヴァラナウト 78 89.1 34.5
230114 12 ルージュエヴァイユ 76 89.2 34.6

 

ドスローで時計は500万下並でした。

勝ったアートハウスは手応えこそ余裕があったものの

2-4着馬と比較して馬場のいいところを走れましたし、

見た目のまま快勝とは評価したくありません。

ただ、3歳時の成績をみると、この馬が500万下並というのはありえず、

今回は展開も馬場も向いて楽勝だったということでしょう。

とにかくスローにめっぽう強く、G1戦線ではともかく

今後も牝限などでスローになりそうなら前目で残してくるので要注意です。

 

●日経新春杯

レースレベル:3位/3R

ペースの速さ:3位/3R

年月日 馬名 GS 3F
210117 1 ショウリュウイクゾ 114 97.0 35.7
220116 1 ヨーホーレイク 117 97.8 34.6
230115 9 アフリカンゴールド 99 98.2 36.0
230115 11 ヴェローナシチー 98 98.4 35.9
230115 2 キングオブドラゴン 106 98.4 35.1
230115 1 ヴェルトライゼンデ 107 98.6 34.8
230115 8 プライドランド 100 98.6 35.5
230115 5 ロバートソンキー 103 98.8 35.0
230115 6 ハヤヤッコ 102 98.8 35.1
230115 13 イクスプロージョン 97 98.8 35.6
230115 4 ヤマニンゼスト 105 98.8 34.8
230115 3 プラダリア 106 98.9 34.6
230115 10 サンレイポケット 99 99.0 35.2
230115 7 ダンディズム 100 99.0 35.1
230115 12 プリマヴィスタ 98 99.2 35.1
230115 14 モズナガレボシ 27 100.1 41.3

 

比較対象が少なく、なんともいえないのですが、

レースレベルは決して高いとはいえなそうです。

ペースも緩く、勝ち馬は位置取りが奏功したように思えます。

2着キングオブドラゴンも番手からゆるいペースで展開利がありました。

むしろ3着以下の差し馬たちが、次走展開が味方すれば巻き返してきそうです。

ヴェルトライゼンデは、近年最弱のコントレイル世代で、

前走JC3着、ここ1着と結果だけはそろえてきていますが、

次走以降、現4歳馬のトップどころとあたってどうでしょうか。

 

●AJCC(含むオールカマー)

レースレベル:9位/19R(2021年AJCCは馬場差計測不能)

ペースの速さ:14位/19R(2021年AJCCは馬場差計測不能)

※AJCC単体比較

レースレベル:6位/10R(2021年AJCCは馬場差計測不能)

ペースの速さ:8位/10R(2021年AJCCは馬場差計測不能)

年月日 馬名 GS 3F
170122 1 タンタアレグリア 131 96.6 35.9
130120 1 ダノンバラード 127 97.0 35.9
160124 1 ディサイファ 128 97.7 35.1
140126 1 ヴェルデグリーン 125 97.8 35.3
220123 1 キングオブコージ 128 98.1 34.7
200126 1 ブラストワンピース 117 98.1 35.8
180121 1 ダンビュライト 120 98.1 35.5
210926 1 ウインマリリン 118 98.2 35.6
230122 13 シャムロックヒル 95 98.2 37.9
180923 1 レイデオロ 125 98.3 34.8
160925 1 ゴールドアクター 126 98.3 34.7
150927 1 ショウナンパンドラ 129 98.4 34.3
230122 4 ラーゴム 118 98.4 35.4
230122 8 バビット 112 98.4 36.0
220925 1 ジェラルディーナ 117 98.5 35.4
230122 11 エピファニー 103 98.6 36.7
230122 1 ノースブリッジ 122 98.6 34.8
230122 3 ユーバーレーベン 120 98.7 34.9
230122 5 ガイアフォース 117 98.7 35.2
230122 10 ブラックマジック 109 98.8 35.9
230122 14 オウケンムーン 95 98.9 37.2
230122 6 スタッドリー 117 98.9 35.0
230122 2 エヒト 121 99.1 34.4
230122 7 アリストテレス 113 99.1 35.2
230122 9 レインカルナティオ 110 99.4 35.2
230122 12 レッドガラン 99 99.4 36.3
190922 1 スティッフェリオ 115 99.5 34.6
150125 1 クリールカイザー 114 99.6 34.6
130922 1 ヴェルデグリーン 119 99.6 34.1
190120 1 シャケトラ 112 100.0 34.4
170924 1 ルージュバック 106 100.8 34.2
200927 1 センテリュオ 104 100.8 34.4

 

まずレベルからいうと低レベルでした。

ペースも決して速くなく、レースによっては

1000万下と同等になることもあるのでドスローとまではいきませんが

いく馬にとってはそれほど厳しい展開ではなかったといえます。

道中、先団にちょっかいを出したのは3着ユーバーレーベンくらいで

前を掃除するにはいたりませんでした。

ノースブリッジにとっては楽な展開になりました。

このノースブリッジ、いよいよ才能開花か、とささやかれていますが

重賞初勝利のエプソムカップが低レベルで、

毎日王冠も5着とはいえ少頭数、

G1ではまるで勝負になっていないように、

G2番長くらいの位置づけだと思います。

春のG1で人気するようなら自分は軽視します。

案外だったのがガイアフォースで、

セントライト記念の内容から見限ることはできません。

レースを見返すと若干頭が高かったように見えました。

次走、本調子なら見直せます。

 

●シルクロードS(含むCBC賞)
レースレベル:1位(同率1R)/10R

ペースの速さ:6位/10R

年月日 馬名 GS 3F
220130 1 メイケイエール 104 34.2 34.5
230129 3 マッドクール 108 34.2 34.0
230129 11 カイザーメランジェ 94 34.3 35.3
150705 1 ウリウリ 107 34.3 34.0
180701 1 アレスバローズ 109 34.4 33.8
230129 12 キルロード 94 34.5 35.1
230129 13 レイハリア 92 34.5 35.3
230129 2 ファストフォース 109 34.6 33.5
230129 6 シャインガーネット 102 34.7 34.1
230129 8 ショウナンバニラ 99 34.7 34.4
230129 1 ナムラクレア 109 34.8 33.3
210131 1 シヴァージ 105 34.8 33.7
190630 1 レッドアンシェル 104 34.8 33.8
130630 1 マジンプロスパー 108 34.8 33.4
140706 1 トーホウアマポーラ 105 34.9 33.7
230129 7 ウインマーベル 99 34.9 34.2
230129 4 トウシンマカオ 104 35.0 33.6
160703 1 レッドファルクス 108 35.0 33.2
230129 9 エイティーンガール 99 35.1 34.0
170702 1 シャイニングレイ 104 35.1 33.5
230129 10 シゲルピンクルビー 97 35.1 34.2
230129 5 マリアズハート 103 35.2 33.5
230129 15 グルーヴィット 89 35.4 34.7
230129 14 テイエムスパーダ 92 35.7 34.1

 

ひとまずレベルとしては過去10年で1位タイという優秀なものでした。

そして、ペースが1000万下並という点に注意です。

勝ったナムラクレアは位置取りとしては決して向かない4角8番手から

上がり最速で差し切り、完勝といえます。

しかも斤量56.5kgを背負わされてのものですから、

現状宮記念での有力な1頭として数えるべきでしょう。

 

ファストフォースもよくわからない馬ですが、

今回のパフォーマンスだけでいえば優秀です。

 

3着マッドクールは前走知立Sと同じ舞台で、

若干パフォーマンスを下げました。

前走の内容がよすぎただけに、少し物足りないですが

勝ち馬が強すぎたのか、ある程度の速いペースが必要なタイプなのか、

それでも、初重賞で通用したことは事実で、決して内容は悪くありません。

もし賞金が足りるなら本番でもヒモには入れておきたいです。

 

 

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