【反省】2022_6月・古馬・芝・重賞(鳴尾記念、安田記念、函館SS、エプソムC、マーメイドS、宝塚記念)

●鳴尾記念

レースレベル:1位/2R(※中日新聞杯を含む場合:2位/11R)
ペース:1位/2R(※中日新聞杯を含む場合:4位/11R)

日付 馬名 GS 3F
130309 1 サトノアポロ 122 84.6 34.7
181208 1 ギベオン 112 84.7 35.6
220604 5 キングオブドラゴン 115 84.7 35.2
220604 7 ショウナンバルディ 110 84.8 35.6
220604 4 ギベオン 116 84.9 34.9
150314 1 ディサイファ 116 85.0 34.9
220604 9 ヤシャマル 105 85.0 35.9
220604 6 カイザーバローズ 114 85.2 34.8
220604 1 ヴェルトライゼンデ 118 85.3 34.3
211211 1 ショウナンバルディ 107 85.4 35.3
220604 2 ジェラルディーナ 117 85.5 34.2
220604 3 サンレイポケット 117 85.5 34.2
220604 8 パトリック 106 85.8 35.0
220604 10 アドマイヤジャスタ 101 85.8 35.5
171209 1 メートルダール 114 86.3 33.8
191207 1 サトノガーネット 110 86.8 33.7
160312 1 サトノノブレス 103 86.8 34.4
140315 1 マーティンボロ 103 87.3 34.0
210605 1 ユニコーンライオン 95 87.5 34.5
201212 1 ボッケリーニ 101 87.5 33.9

 

中京開催で、比較対象が去年の同レースしかないため、

中日新聞杯とも比較してあります。

レースレベルは高く、上位3頭とも、この位置から

これだけの上がりを出せたのは優秀です。

勝ったヴェルトライゼンデは屈腱炎明けでしたが、

それを感じさせない完全勝利で、秋以降、

強い現3歳世代とあたるのが楽しみです。

正直いって、コントレイルの世代はハズレ年で

三冠馬といってその実力のほどはあやしいとにらんでいますが

その陰でシルバーメダルコレクターだったこの馬は、

むしろ古馬になってからのほうがGS的には高いパフォーマンスを発揮しています。

晩成型の可能性もあり、 ここは素直に評価すべきでしょう。

ただ、あくまでも中京ローカルのG3ですから、

次走以降の活躍はさらなる上積み込みという前提になります。

 

●安田記念

レースレベル:9位/9R(2014年は計測不能馬場)
ペース:9位/9R(2014年は計測不能馬場)

日付 馬名 GS 3F
150607 1 モーリス 119 58.1 34.9
200607 1 グランアレグリア 123 58.5 34.1
170604 1 サトノアラジン 124 58.6 33.9
130602 1 ロードカナロア 124 58.8 33.7
180603 1 モズアスコット 119 59.1 33.9
190602 1 インディチャンプ 123 59.1 33.5
210606 1 ダノンキングリー 116 59.6 33.7
160605 1 ロゴタイプ 109 59.7 34.3
220605 12 ホウオウアマゾン 103 59.8 34.8
220605 6 ダノンザキッド 106 59.9 34.4
220605 14 ダイアトニック 101 60.0 34.8
220605 17 カフェファラオ 98 60.0 35.1
220605 5 ファインルージュ 106 60.1 34.2
220605 11 レシステンシア 104 60.2 34.3
220605 10 ロータスランド 104 60.3 34.2
220605 15 ヴァンドギャルド 99 60.3 34.7
220605 3 サリオス 108 60.4 33.7
220605 1 ソングライン 108 60.5 33.6
220605 2 シュネルマイスター 108 60.5 33.6
220605 16 カラテ 99 60.5 34.5
220605 9 ナランフレグ 104 60.7 33.8
220605 4 セリフォス 107 60.7 33.5
220605 13 ソウルラッシュ 102 60.7 34.0
220605 18 カテドラル 91 60.9 34.9
220605 7 エアロロノア 106 61.0 33.3
220605 8 イルーシヴパンサー 106 61.0 33.3

 

2013年以降でもっともペースが遅く、

もっとも内容に乏しい凡戦でした。

ただ、馬券的には極端にレベルが高くても低くても

次走以降参考になるのでこれはこれで 注意深く見ていきましょう。

 

まずペースですが、

2016年にロゴタイプが勝ったときとほぼ同じペースで

条件戦並といってよいです。

2016年と今年が突出して遅かったので、

ほかの年の安田記念と比べるのは妥当ではないかもしれません。

上位3頭は差し・追い込みで上がりが33.6-33.7秒。

他の年の勝ち馬たちは、58秒台、58秒台で

同じような上がりを使っていますので、

まずその時点で相当レベルが低いです。

「スローで後方にいたのだから、むしろ展開が向かなかった」

「そうそうスローからギアチェンできるものではない」

こういった声を完全に封殺できるのが、

同じ舞台でのG3(富士Sと東京新聞杯)との比較です。

 

●2022年安田記念と府中芝1600mG3との比較

日付 馬名 GS 3F
181020 1 ロジクライ 120 58.6 34.4
171021 1 エアスピネル 119 58.7 34.3
190203 1 インディチャンプ 123 58.8 33.8
140217 1 ホエールキャプチャ 117 58.9 34.3
210207 1 カラテ 111 59.3 34.5
220206 1 イルーシヴパンサー 114 60.0 33.6
131019 1 ダノンシャーク 114 60.0 33.5
200209 1 プリモシーン 107 60.2 34.1
130203 1 クラレント 115 60.2 33.2
150208 1 ヴァンセンヌ 106 60.2 34.1
191019 1 ノームコア 112 60.2 33.5
151024 1 ダノンプラチナ 115 60.3 33.1
161022 1 ヤングマンパワー 106 60.4 33.9
220605 3 サリオス 108 60.4 33.7
180204 1 リスグラシュー 109 60.4 33.6
220605 1 ソングライン 108 60.5 33.6
220605 2 シュネルマイスター 108 60.5 33.6
141025 1 ステファノス 107 60.9 33.3
160207 1 スマートレイアー 102 61.0 33.7
170205 1 ブラックスピネル 92 62.7 33.0

 

これを見ても、上位3頭の上がりは平凡そのもので、

G3と比較しても、勝っているレースを探す方が大変です。

シュネルマイスターが、本調子ではなく2着で

やっぱり強い、という評価もあると思いますが

むしろ調子が悪くて大幅にパフォーマンスを落としていたのに、

相手が弱すぎて2着、というほうが自分としてはしっくりきます。
また、先行勢は今後G1では用無しと判断してよさそうです。

2013年以降、もっとも時計の出る馬場でレースが行われ、

馬場差計算のアヤではないかとの見方もできますが

2018年、2019年、2021年とそうそう馬場差はかわらず

この年はどの馬も時計が出ています。

もし、ソングラインやサリオス、4着以下の馬たちが

万全の状態で出走したのだとすれば、

今回の実績は大幅に割り引いていいと思います。

秋以降、もちろんコースが変われば話もかわりますが

今年のNHKマイルと比較してもレベルが低く、

ダノンスコーピオンがMCSにまわってくれば、

今回の上位勢より高く評価すべきだと思いました。

 

●函館SS

レースレベル:1位9R(2013年以降)
ペース:2位/9R(2013年以降)

日付 馬名 GS 3F
220612 16 ビアンフェ 102 33.3 36.0
220612 4 レイハリア 108 33.4 35.3
180617 1 セイウンコウセイ 109 33.6 35.0
220612 6 キルロード 108 33.6 35.1
220612 1 ナムラクレア 113 33.6 34.6
170618 1 ジューヌエコール 112 33.7 34.7
220612 10 シゲルピンクルビー 107 33.7 35.1
220612 2 ジュビリーヘッド 109 33.8 34.8
220612 13 ライトオンキュー 104 33.9 35.2
220612 12 ボンセルヴィーソ 105 33.9 35.1
220612 15 プルパレイ 103 33.9 35.3
220612 9 ローレルアイリス 107 34.1 34.7
220612 7 ヴェントヴォーチェ 108 34.1 34.6
220612 5 キャプテンドレイク 108 34.2 34.5
160619 1 ソルヴェイグ 103 34.2 35.0
200621 1 ダイアトニック 107 34.3 34.6
220612 8 ダイメイフジ 107 34.5 34.3
220612 3 タイセイアベニール 108 34.7 34.0
220612 11 ファーストフォリオ 106 34.7 34.2
190616 1 カイザーメランジェ 104 34.8 34.4
140622 1 ガルボ 102 34.8 34.5
150621 1 ティーハーフ 101 34.9 34.6
130616 1 パドトロワ 96 34.9 35.0
220612 14 ペプチドバンブー 104 35.2 33.9

2013年以降、2番目にペースが速く、最もハイレベルでした。

勝ち馬が斤量50kgという点は十分考慮すべきですが、

今年の3歳世代が強い世代であることの証明がまた1つ増えました。

2着ジュビリーヘッド、3着タイセイアベニールは、

ハイペースに乗じてつっこんできました。

例年の勝ち馬と比較しても遜色なく、今回は相手が悪かったといえます。

ただ、この脚質で展開も向いて…ということを考えると

逆にこれが限界のパフォーマンスかなという気もします。

注目したいのは4着レイハリアで、この馬、これまでGS的には

1000万下勝ち負け程度の内容しか出ておらず、

自分の中ではスローのラキ珍と思っていました。

どうやら気性面に難があるようで、

今回のようにハイペースでもひるまず前にいくことで

結果がともなってくるようです。

G1でどうこうという馬ではないと思いますが、

次走同型の有無なども確認しつつ要注意かなという気はしました。

その他先行馬としてはキルロードが6着にがんばりました。

やはりこの馬、宮記念3着はフロックではなさそうです。

当ブログ◎のヴェントヴォーチェは追走できず自分の形に持ち込めませんでした。

これで重賞では通用しないと判断され、次走人気を落とすようなら

しつこく狙ってみる価値はあると思います。

 

●エプソムC

レースレベル:9位(同率1R)10R(2013年以降)
ペース:7位/10R(2013年以降)

日付 馬名 GS 3F
200614 1 ダイワキャグニー 123 70.5 35.6
150614 1 エイシンヒカリ 119 71.5 35.0
210613 1 ザダル 116 71.8 35.0
220612 11 トーラスジェミニ 98 72.2 36.4
180610 1 サトノアーサー 108 72.3 35.3
170611 1 ダッシングブレイズ 114 72.4 34.6
220612 9 コルテジア 101 72.6 35.7
220612 1 ノースブリッジ 108 72.7 34.9
220612 12 トーセングラン 95 72.8 36.1
140615 1 ディサイファ 117 72.9 33.8
130609 1 クラレント 116 72.9 33.9
220612 3 ダーリントンホール 107 73.0 34.7
220612 2 ガロアクリーク 108 73.1 34.5
220612 7 ヤマニンサンパ 103 73.2 34.9
220612 8 シャドウディーヴァ 103 73.2 34.9
220612 6 ザダル 106 73.3 34.5
220612 5 タイムトゥヘヴン 106 73.6 34.2
220612 10 ハッピーアワー 100 73.6 34.8
220612 4 ジャスティンカフェ 107 73.9 33.8
160612 1 ルージュバック 109 74.3 33.2
190609 1 レイエンダ 82 77.1 33.1

 

超低レベルなレースでした。

このレースとしてはペースも緩く、先行馬にとっては楽な展開だったといえます。

ただ、後方の馬にしても差せない展開というほどではなく、

たとえば2着ガロリアクリーク、3着ダーリントンホールの上がりを見ても、

1200m通過が73秒くらいなら、上がりは34秒を切ってほしいところでした。

特にダーリントンホールは、3歳時に低レベル共同通信杯を勝ったことが

いまだに印象深いのか?(まさか?)やたらと過剰人気しがちです。

次走、メンバー次第ではかんたんに馬券圏外にふっとぶと思います。

 

●マーメイドS

レースレベル:1位/10R(2013年以降)
ペース:1位/10R(2013年以降)

日付 馬名 GS 3F
220619 4 リアアメリア 118 84.2 35.9
220619 8 ハギノリュクス 110 84.2 36.7
220619 1 ウインマイティー 122 84.4 35.3
220619 13 ラヴユーライヴ 105 84.4 37.0
200614 1 サマーセント 112 84.4 36.3
160612 1 リラヴァティ 112 84.6 36.1
220619 2 マリアエレーナ 119 84.6 35.4
220619 6 ゴルトベルク 112 84.7 36.0
220619 16 ホウオウエミーズ 105 84.7 36.7
220619 11 アイコンテーラー 108 84.8 36.3
220619 3 ソフトフルート 119 84.9 35.1
220619 14 キムケンドリーム 105 84.9 36.5
220619 15 トウシンモンブラン 105 84.9 36.5
220619 7 ルビーカサブランカ 111 85.0 35.8
220619 12 クラヴェル 107 85.0 36.2
220619 5 ステイブルアスク 118 85.1 35.0
220619 9 ヴェルトハイム 109 85.2 35.8
220619 10 スルーセブンシーズ 109 85.3 35.7
180610 1 アンドリエッテ 116 85.5 34.8
210620 1 シャムロックヒル 108 85.6 35.5
130609 1 マルセリーナ 112 85.8 34.9
190609 1 サラス 114 85.8 34.7
170611 1 マキシマムドパリ 107 85.9 35.3
140615 1 ディアデラマドレ 113 86.3 34.3
150614 1 シャトーブランシュ 101 87.8 34.0

 

2013年以降、もっともハイペースでもっともハイレベルでした。

ペースが速いのに前目の馬が残しているのが特徴で、

勝ったウインマイティーは、なぜここまで勝てなかったのか不思議です。

もともとオークス3着のあと不振が続いていましたが、

先行すれば相当しぶとい馬だと思います。

もちろん54kgというのも考慮しないといけませんが、

それにしても高いGSです。

 

2着以下も優秀で、 特に位置取りが前だった

マリアエレーナとリアアメリアは、

例年なら押し切っていたでしょう。

 

●宝塚記念

レースレベル:2位/10R(2013年以降)
ペース:1位/10R(2013年以降)

日付 馬名 GS 3F
220626 8 パンサラッサ 121 94.5 37.8
220626 1 タイトルホルダー 132 94.7 36.5
220626 4 ディープボンド 126 94.8 37.0
220626 7 ウインマリリン 121 95.0 37.3
220626 16 アフリカンゴールド 105 95.0 38.9
220626 2 ヒシイグアス 129 95.2 36.3
220626 5 マイネルファンロン 123 95.2 36.9
220626 10 ギベオン 115 95.3 37.6
220626 3 デアリングタクト 126 95.4 36.4
220626 6 エフフォーリア 123 95.5 36.6
220626 9 ステイフーリッシュ 118 95.7 36.9
220626 11 ポタジェ 114 95.7 37.3
180624 1 ミッキーロケット 130 95.7 35.8
160626 1 マリアライト 126 95.8 36.1
190623 1 リスグラシュー 133 95.9 35.3
220626 12 グロリアムンディ 110 95.9 37.5
220626 15 アイアンバローズ 107 96.1 37.6
220626 13 メロディーレーン 109 96.1 37.4
220626 17 キングオブコージ 74 96.1 40.9
220626 14 アリーヴォ 108 96.3 37.3
170625 1 サトノクラウン 120 96.8 35.7
200628 1 クロノジェネシス 114 96.9 36.2
130623 1 ゴールドシップ 122 97.3 35.0
140629 1 ゴールドシップ 124 97.4 34.7
210627 1 クロノジェネシス 121 97.5 34.8
150628 1 ラブリーデイ 101 99.6 34.8

 

2013年以降もっともハイペースで、

レースレベルも高く、G1の名にふさわしいレースでした。

勝ったタイトルホルダーは、オーバーペースでとばす

パンサラッサを番手から追いかけての完全勝利ですから

胸を張っていいでしょう。

有馬記念と比較しても、さらにパワーアップしている印象で、

中菱距離なら現役最強といえます。あといくつかG1をとりそう。

 

2着ヒシイグアスも決して楽な位置取りではなく、

4着ディープボンドも同様で、実力があるところをみせてくれました。

過去傾向からも、ハイペースだからといって後ろの馬に出番があるわけでもなく、

次走以降狙うとすれば、速い馬場で割を食った外枠の先行馬でしょう。

ディープボンドが7枠15番から無理くり3番手につけて4着ですから

次走、条件がそろえば巻き返しがありそうです。

 

ウインマリリンが復調気配で、外目の枠から先行して7着に粘りました。

エリザベス女王杯にまわってくるようなら要注意です。

(調教もよかったようです)

 

当ブログ◎のポタジェは後方からで自分の競馬ができず。

この馬場で大外枠はきびしかったようです。

次走、人気を落とすなら再び狙いたいです。

 

 

 

 

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