【展望】3歳G1に向けたステップレースのおさらい(その6:3歳4月前半)

●ニュージーランドトロフィー(2013年以降)
レースレベル:4位(同率2R)/10R
ペースの速さ:7位/10R

 

日付 馬名 GS 3F 皐月 桜花 DB OA NM
210410 1 バスラットレオン 108 59.1 34.9 15
140412 1 ショウナンアチーヴ 106 59.4 34.8 6
200411 1 ルフトシュトローム 108 59.4 34.6 5
220409 1 ジャングロ 101 59.6 35.2
160409 1 ダンツプリウス 101 59.6 35.1 4
220409 4 エンペザー 96 59.8 35.5
220409 8 サーマルウインド 91 59.9 35.9
220409 3 リューベック 98 60.0 35.1
150411 1 ヤマカツエース 98 60.0 35.0 13
220409 7 デルマグレムリン 92 60.1 35.6
220409 2 マテンロウオリオン 101 60.2 34.6
220409 10 モチベーション 84 60.2 36.3
220409 5 ティーガーデン 93 60.3 35.3
220409 6 エイシンシュトルム 93 60.4 35.2
220409 9 アバンチュリエ 86 60.4 35.9
220409 11 ベルウッドブラボー 83 60.5 36.1
170408 1 ジョーストリクトリ 98 60.5 34.5 18 12
130406 1 エーシントップ 96 60.6 34.7 7
180407 1 カツジ 100 60.7 34.1 8
190406 1 ワイドファラオ 96 60.9 34.3 9

 

まずまず前目の馬が残せるくらいのペースで

2014年、2016年、2020年、2021年の勝ち馬が

前半1000mを59.1~59.6秒だったのですが、

その中でも勝ち馬のジャングロの上がりは冴えない時計です。

マイルをこなしたことは収穫ですが、

レースレベルが低いことは留意したほうがよさそうです。

ただ、マーガレットSの時計が超優秀だったので

このあとマイルで負けても、1200mに戻って

さらに本領を発揮する可能性があるでしょう。

2着マテンロウオリロンは、スローに泣かされたといえます。

 

●忘れな草賞(2013年以降)
レースレベル:4位/10R
ペースの速さ:7位/10R

 

日付 馬名 GS 3F 皐月 桜花 DB OA NM
180408 1 オールフォーラヴ 108 84.5 36.6 9
210411 1 ステラリア 117 85.2 35.0 13
130407 1 セレブリティモデル 90 86.1 36.8 13
140413 1 ディルガ 101 86.3 35.5 15
190407 1 ラヴズオンリーユー 106 86.5 34.8 1
220410 3 グランスラムアスク 95 86.9 35.5
220410 2 セルケト 97 87.1 35.1
220410 7 インザオベーション 92 87.2 35.5
220410 1 アートハウス 102 87.3 34.4
220410 4 ロマンシングブルー 94 87.3 35.2
220410 5 ダイム 93 87.5 35.1
220410 6 シーグラス 92 87.5 35.2
220410 8 ユキノプリンセス 89 87.5 35.5
170409 1 ハローユニコーン 87 87.5 35.7 14
200412 1 ウインマイティー 96 87.9 34.4 3
150412 1 ミッキークイーン 92 88.9 33.8 1
160410 1 ロッテンマイヤー 76 90.3 34.0 13

 

やや緩いペースでしたが、レースレベルは低くありません。

(あくまでも忘れな草賞の例年比較ですが)

2020年のウインマイティー(オークス3着)や

2015年のミッキークイーン(オークス優勝)と比較しても

遜色のないパフォーマンスで、オークスでも一応の注意が必要でしょう。

2着、3着馬は前目で楽をしたわりに上がりがでておらず

時計的には着順以下の評価となります。

 

●桜花賞(2013年以降)
レースレベル:5位(同率1R)/10R
ペースの速さ:7位/10R

 

日付 馬名 GS 3F 皐月 桜花 DB OA NM
200412 1 デアリングタクト 106 58.4 35.9 1 1
210411 1 ソダシ 120 58.4 34.5 1 8
170409 1 レーヌミノル 113 58.5 35.1 1 13
130407 1 アユサン 105 59.1 35.3 1 4
220410 12 カフジテトラゴン 101 59.5 35.3
220410 2 ウォーターナビレラ 109 59.6 34.4
220410 18 ラブリイユアアイズ 95 59.7 35.7
190407 1 グランアレグリア 116 59.8 33.5 1
220410 8 アルーリングウェイ 107 59.8 34.4
220410 17 ラズベリームース 97 59.8 35.4
220410 3 ナムラクレア 108 59.8 34.3
220410 13 クロスマジェスティ 100 59.9 35.0
220410 15 アネゴハダ 100 59.9 35.0
220410 6 パーソナルハイ 107 60.0 34.2
220410 9 サブライムアンセム 107 60.1 34.1
220410 1 スターズオンアース 109 60.1 33.9
220410 10 ナミュール 106 60.2 34.1
180408 1 アーモンドアイ 113 60.2 33.4 1 1
220410 7 ベルクレスタ 107 60.3 33.9
220410 5 ピンハイ 108 60.3 33.8
220410 14 フォラブリューテ 100 60.4 34.5
220410 4 サークルオブライフ 108 60.4 33.7
220410 16 ライラック 98 60.6 34.5
220410 11 プレサージュリフト 104 60.6 33.9
140413 1 ハープスター 109 60.8 33.2 1 2
160410 1 ジュエラー 107 60.9 33.3 1
150412 1 レッツゴードンキ 95 62.1 33.3 1 10

 

結論からいうと、平凡な時計でした。

比べる相手が悪いですが、2018年のアーモンドアイと比較すると

まとめて差し切って圧勝でしたし、

2014年のハープスターもギリギリ差し切った計算です。

ペースも緩く、前目の馬にとっては楽なレースでした。

一応、差し切ったスターズオンアースは、

展開が向いたとはいえず、ハープスターとタメなら

次走もそれなりに敬意を払うべきですが、

オークスで絶対的な信頼がおけるかというと

まだ暫定女王という評価が妥当かと思います。

10着のナミュールまでが0.3差の大接戦で、

展開ひとつで着順はばらけたんじゃないかと思います。

位置取りが絶望的だった4着サークルオブライフ、

5着ピンハイ、7着ベルクレスタ、10着ナミュール、

は、次走以降の巻き返しがありえます。

特にサークルとナミュールは枠もよくありませんでした。

桜花賞の結果をもってして、勝負付けが済んだと決めつけるのは早計かと思います。

 

●アーリントンカップ(2013年以降)

レースレベル:3位/9R
ペースの速さ:3位(同率1R)/9R

 

日付 馬名 GS 3F 皐月 桜花 DB OA NM
200418 1 タイセイビジョン 104 58.2 36.3 4
140301 1 ミッキーアイル 106 59.0 35.3 1
210417 1 ホウオウアマゾン 113 59.0 34.6 9
220416 16 メイケイバートン 94 59.4 36.1
220416 18 ジャスパークローネ 79 59.4 37.6
220416 11 カワキタレブリー 97 59.5 35.7
220416 10 ヒルノショパン 98 59.7 35.4
220416 14 ストロングウィル 94 59.7 35.8
220416 3 キングエルメス 105 59.7 34.7
180414 1 タワーオブロンドン 106 59.8 34.5 12
220416 2 タイセイディバイン 106 59.8 34.5
160227 1 レインボーライン 102 59.9 34.8 8 3
220416 6 トゥードジボン 101 59.9 34.9
220416 13 セルバーグ 96 59.9 35.4
220416 1 ダノンスコーピオン 107 60.0 34.2
220416 9 アスクコンナモンダ 99 60.0 35.0
190413 1 イベリス 103 60.1 34.6 16
170225 1 ペルシアンナイト 108 60.1 34.0 2 7
220416 5 ディオ 102 60.1 34.6
220416 12 ドンフランキー 97 60.1 35.1
220416 15 ムーンリットナイト 94 60.2 35.3
220416 7 ウナギノボリ 100 60.2 34.7
220416 17 デュガ 91 60.3 35.5
220416 8 ニシノスーベニア 99 60.5 34.5
220416 4 ジュンブロッサム 105 60.5 33.9
150228 1 ヤングマンパワー 88 61.3 34.8 6

 

まずまずハイレベルなレースでした。

同じペース帯でいうと、2016年のレインボーラインが

その後NHKマイルで3着しますが、

3着キングエルメスまで含めて、2016年なら勝ち切っていました。

2014年のミッキーアイル(NHKマイル勝ち馬)にしても、

今年のメンバーなら接戦か差し切りまでもちこんでおり、

ハイレベルなレースだったといえます。

ペースも速く、この着差なら3着のキングエルメスが

前目からよく粘ったなという印象があります。

本番では要注意の1頭かと思います。

 

●皐月賞(2013年以降)
レースレベル:8位/10R
ペースの速さ:10位/10R

 

日付 馬名 GS 3F 皐月 桜花 DB OA NM
130414 1 ロゴタイプ 128 83.5 35.6 1 5
210418 1 エフフォーリア 110 84.1 36.8 1 2
160417 1 ディーマジェスティ 131 84.5 34.3 1 3
190414 1 サートゥルナーリア 126 84.8 34.5 1 4
170416 1 アルアイン 122 84.9 34.8 1 5
150419 1 ドゥラメンテ 124 85.2 34.3 1 1
200419 1 コントレイル 120 85.2 34.7 1 1
140420 1 イスラボニータ 119 85.3 34.7 1 2
220417 5 アスクビクターモア 108 85.5 35.6
220417 16 デシエルト 96 85.7 36.6
180415 1 エポカドーロ 110 85.8 35.1 1 2
220417 14 ボーンディスウェイ 102 85.8 35.9
220417 2 イクイノックス 111 85.9 34.9
220417 11 ビーアストニッシド 104 86.0 35.5
220417 4 ダノンベルーガ 109 86.1 34.9
220417 1 ジオグリフ 112 86.1 34.6
220417 10 ダンテスヴュー 104 86.3 35.2
220417 13 キラーアビリティ 103 86.3 35.3
220417 17 サトノヘリオス 92 86.3 36.4
220417 6 オニャンコポン 108 86.5 34.6
220417 15 グランドライン 100 86.5 35.4
220417 18 トーセンヴァンノ 82 86.5 37.2
220417 8 ラーグルフ 106 86.7 34.6
220417 9 ジャスティンパレス 104 86.7 34.8
220417 7 ジャスティンロック 106 86.8 34.5
220417 3 ドウデュース 109 86.9 34.1
220417 12 マテンロウレオ 104 87.3 34.2

 

今年の3歳牡馬はハイレベルだと思っていたのですが、

ふたをあけてみると、過去10年でもレベルの低いレースでした。

ペースは過去10年で最も遅く、

前目の馬は展開が向いただけと考えたほうがよいでしょう。

勝ち馬ジオグリフ、2着イクイノックスにしても

さほど後方からというわけではありませんでしたし、

ダービーでは3着以下の馬、あるいは別路線の馬が

逆転する可能性があります。

3着ドウデュースは、展開が向かない中追い込んでおり、

武騎手自身もペース読みを誤ったとコメントしています。

ダービーで前が流れれば、巻き返してきそうです。

 

ただ、今年の牡馬を見るとハイペースで飛ばすタイプが見当たりません。

こちらの記事の「ステップレースのレベル早見表」を見ていただくとわかりますが、

2歳時はそれほどでもなかったものの、

3歳のOP・重賞はそれほどペースが速くなっていません。

この傾向が続くようだと、また前目の馬がごっつぁんする可能性もあり、

ダービーではペース読みが重要になってきます。

(武騎手ですら見誤るものを我々が完全に当てるのは無理ですが)

 

 

 

 

 

 

 

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