【反省】2023_5月後半・3歳・芝・オープン&重賞(オークス、葵S、日本ダービー、白百合S)

●オークス
レースレベル:5位/11R

ペースの速さ:2位/11R

年月日 馬名 GS 3F N
190519 1 ラヴズオンリーユー 122 110.1 35.1 1
230521 17 ライトクオンタム 74 110.2 39.8
230521 18 キミノナハマリア 50 110.3 42.1
230521 4 ラヴェル 103 110.5 36.6
230521 16 イングランドアイズ 83 110.5 38.6
230521 11 ゴールデンハインド 87 111.0 37.7
230521 1 リバティアイランド 114 111.3 34.7
230521 10 レミージュ 92 111.3 36.9
170521 1 ソウルスターリング 116 111.3 34.5 3 1
230521 2 ハーパー 104 111.5 35.5
230521 5 シンリョクカ 101 111.5 35.8
130519 1 メイショウマンボ 110 111.5 34.9 10 1 1
220522 1 スターズオンアース 117 111.6 34.2 1 1 3
210523 1 ユーバーレーベン 107 111.8 35.0 1 13
230521 6 ヒップホップソウル 101 111.8 35.5
230521 12 ペリファーニア 86 111.8 37.0
230521 8 ソーダズリング 95 111.9 36.0
150524 1 ミッキークイーン 111 112.0 34.3 1 1
230521 7 コナコースト 95 112.1 35.8
180520 1 アーモンドアイ 116 112.1 33.7 1 1 1
230521 3 ドゥーラ 104 112.2 34.8
230521 13 エミュー 84 112.2 36.8
230521 9 ドゥアイズ 93 112.4 35.7
230521 14 ミッキーゴージャス 84 112.4 36.6
230521 15 キタウイング 83 112.4 36.7
140525 1 ヌーヴォレコルト 105 112.4 34.5 3 1 2
160522 1 シンハライト 107 112.8 33.9 2 1
200524 1 デアリングタクト 102 113.4 33.8 1 1 1

 

レースレベルとしては真ん中くらいですが、

直線に入ってからのしびれるような手応え、しまいの余裕も加味すると

目下3歳牝馬でリバティの敵になる馬はいないでしょう。

ただ、着差自体はメンバーにめぐまれた部分もあるので注意が必要です。

 

2着ハーパーは、2017年のソウルスターリングと比較しても1秒以上差をつけられており、

3着ドゥーラにしてもアーモンドアイに1秒以上差をつけられています。

生まれた年にリバティアイランドがいたことは不運でしたが、

逆にこのメンバー構成でなければ馬群に沈んでおかしくないパフォーマンスです。

 

ペースが速かったことを考えると、4着ラベルは検討したといえるでしょう。

坂井騎手は、こういうハイペースで積極的に前につけると

結果につなげてくるケースが多く要注意の騎手です。

「ハイペースは後ろ、スローは前」という

平成初期くらいまでの競馬の常識(今となっては先入観)にとらわれず

騎乗できる信頼すべき騎手かと思います。

 

今回、追い込んで結果につながっていない馬が

リバティを逆転することは難しそうで、

6着~9着の馬は底が割れた感じがします。

とはいえ、先行して垂れた16~18着の馬は

展開を言い訳にするには負けすぎです。

 

●葵S
レースレベル:1位/9R

ペースの速さ:7位(同率1R)/9R

年月日 馬名 GS 3F
200530 1 ビアンフェ 103 33.8 34.9
170513 1 アリンナ 102 34.1 34.8
180526 1 ゴールドクイーン 104 34.2 34.4
230527 1 モズメイメイ 106 34.6 33.9
140518 1 リアルヴィーナス 102 34.7 34.2
230527 9 タマモブラックタイ 99 34.8 34.4
230527 17 アンビバレント 88 34.8 35.5
190525 1 ディアンドル 100 34.8 34.2
230527 3 ビッグシーザー 105 34.9 33.7
150517 1 ジャストドゥイング 104 34.9 33.7
160515 1 ナックビーナス 103 34.9 33.8
230527 5 アームズレイン 101 35.1 33.9
230527 6 トラベログ 101 35.2 33.8
230527 2 ルガル 105 35.2 33.4
230527 11 ヤクシマ 98 35.4 33.9
130512 1 ティーハーフ 99 35.4 33.7
230527 10 メイショウピース 99 35.5 33.7
230527 4 ブーケファロス 103 35.6 33.2
230527 7 テラステラ 101 35.7 33.3
230527 12 コーパスクリスティ 95 35.7 33.9
230527 8 カンチェンジュンガ 99 35.8 33.4
230527 18 コスモイグローク 86 36.0 34.5
230527 14 トールキン 93 36.0 33.8
230527 15 エレガントムーン 92 36.2 33.7
230527 16 ペースセッティング 92 36.2 33.7
230527 13 タツダイヤモンド 95 36.4 33.2

 

あくまで去年まで3年間は重賞、

その前はOP特別でしたので、

G3昇格初年度の今年はメンバーがそろったであろう

という推測は立ちますが、

「葵S」という名を冠したレースとしては

2013年以降もっとも高いパフォーマンスでした。

また、2位以下のレースを見ても、

GS的に大きく差があるわけではなく、

単純に優秀な内容だったと考えるべきでしょう。

 

勝ったモズメイメイは異次元のロケットスタートで主導権を握り

そのまま逃げ切りました。

ただ、ペースとしては遅く、2着、3着馬とは

実力という意味で大きな差があるとは思えません。

チューリップ賞ではスローを味方に付けて逃げ切りましたが

桜花賞では型通りに垂れており、スタートのうまさや

脚質からも、今後はマイルより1200mのほうが合っている気がします。

 

2着ルガル、3着ビッグシーザーも例年なら勝ち切っておかしくない時計で

もう少し前が流れていれば、着順が入れ替わっていてもおかしくないでしょう。

上位3頭は今後たのしみです。

4着ブーケファロスも向かない展開でよくつっこんできました。

賞金加算ができず、次走は1000万下だと思いますが勝ち負けでしょう。

 

●日本ダービー
レースレベル:10位/11R

ペースの速さ:10位/11R

年月日 馬名 GS 3F N
190526 1 ロジャーバローズ 120 109.6 35.8 1
220529 1 ドウデュース 129 110.2 34.4 3 1
150531 1 ドゥラメンテ 126 110.5 34.3 1 1
180527 1 ワグネリアン 115 111.0 34.9 7 1
210530 1 シャフリヤール 118 111.4 34.2 1
140601 1 ワンアンドオンリー 112 111.8 34.4 4 1 9
200531 1 コントレイル 108 112.0 34.6 1 1 1
160529 1 マカヒキ 115 112.1 33.8 2 1
130526 1 キズナ 113 112.2 34.0 1
230528 13 パクスオトマニカ 83 112.2 36.9
230528 6 ホウオウビスケッツ 89 113.7 34.8
230528 7 シーズンリッチ 87 113.8 34.9
230528 1 タスティエーラ 91 114.0 34.3
230528 12 メタルスピード 83 114.0 35.1
230528 3 ハーツコンチェルト 91 114.1 34.2
230528 17 スキルヴィング 40 114.1 39.3
230528 2 ソールオリエンス 91 114.2 34.1
230528 5 ノッキングポイント 89 114.3 34.2
170528 1 レイデオロ 88 114.4 34.2 5 1
230528 8 ファントムシーフ 87 114.4 34.3
230528 4 ベラジオオペラ 91 114.5 33.8
230528 10 フリームファクシ 86 114.6 34.2
230528 15 グリューネグリーン 80 114.6 34.8
230528 9 シャザーン 87 114.7 34.0
230528 16 ショウナンバシット 72 115.1 35.1
230528 11 サトノグランツ 84 115.1 33.9
230528 14 トップナイフ 81 115.4 33.9

 

今年の3歳牡馬の低レベルさを象徴する低レベルダービーでした。

また、展開が特殊で、 パクスオトマニカが大逃げを打つ中、

残り3F地点で番手のホウオウビスケッツは1.5秒離されています。

ただ、そのパクスオトマニカにしたって、2013年のキズナと

1800m通過が同じタイムですからたいして速い流れではありませんでした。

勝手に逃げて勝手に垂れたパクスオトマニカを

走っていないものとして考えれば、番手以降の馬にとっては

実質ドスローのレースだったといえるでしょう。

 

勝ったタスティエーラは、道中4番手で

残り3F地点で番手馬からの差は0.3秒と前目に位置しており

展開が味方したといえます。

歴代のダービー馬はさらに前の位置からさらに速い上がりを使っている馬もいます。

馬券をとらせてもらってなんですが、特に今後注目に値する内容ではありません。

 

ソールオリエンスは位置取りの差で追い詰めきれませんでしたが、

道中はタスティエーラの直後に位置していましたし、

それほど不利な位置取りだったとも思えず、

この2頭はペース次第で着順が入れ替わる実力差と考えてよいでしょう。

 

3着ハーツコンチェルトは早めに動いてポジションをあげたことが奏功しました。

鞍上のファインプレーと呼ぶべきでしょう。

4着ベラジオオペラは、展開は向きませんでしたがインを差せたのが大きかったようです。

 

いずれにせよ、日本ダービーにふさわしいレース内容だったとは思えません。

 

●白百合S
レースレベル:5位/9R

ペースの速さ:6位/9R

年月日 馬名 GS 3F N
180527 1 メイショウテッコン 111 71.9 34.9 14
140531 1 ステファノス 114 72.4 34.1 5
170527 1 サトノクロニクル 105 72.5 34.9 10
130525 1 ノボリディアーナ 97 72.9 35.3 14
230528 3 セオ 99 73.1 34.9
230528 7 ウインスノーライト 94 73.1 35.4
230528 2 アイスグリーン 101 73.2 34.6
230528 4 ワイドアラジン 97 73.3 34.9
230528 5 ワンダイレクト 97 73.4 34.8
230528 8 メモリーズオブユー 80 73.5 36.4
150530 1 アルバートドック 110 73.6 33.3 12
230528 6 スズカハービン 96 73.6 34.7
230528 1 バルサムノート 101 73.6 34.2
200531 1 ヒュッゲ 87 74.7 34.5
190526 1 レッドアネモス 88 75.0 34.1 17
160528 1 ブラックスピネル 89 75.1 33.9

 

結論からいうと特に注目すべきレースではありませんでした。

ペースもゆるく、前目にいたら残せていないと

今後OPや重賞では厳しいレース展開でした。

 

勝ったバルサムノートは、向かない展開でつっこんできたことは事実ですが

2015年のアルバートドックと比較すると見劣りします。

2着アイスグリーンと2017年のサトノクロニクルと比較しても

やはり物足りず、低レベルと決めつけていいような気がします。

 

ただ、次走ラジオNIKKEIにまわってくる場合、

あくまで世代限定戦になるので、

いくらこのレースが低レベルだとしても、

まわりも低レベルで、相対的に上位に食い込む可能性は

考えておいたほうがいいでしょう。

逆に、古馬と一緒に走るとなると、

強い4歳たちの前ではここでの実績はかすみます。

 

 

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