【反省】2023_12月・古馬・芝・重賞(チャレンジカップ、中日新聞杯、ターコイズS、阪神カップ、有馬記念)

●チャレンジカップ
レースレベル:10位(同率1R)/16R

ペースの速さ:10位(同率1R)/16R

※含む鳴尾記念

年月日 馬名 GS 3F
221203 1 ソーヴァリアント 129 83.5 35.6
180602 1 ストロングタイタン 130 83.6 35.3
160604 1 サトノノブレス 126 84.0 35.3
150606 1 ラブリーデイ 123 84.6 35.0
171202 1 サトノクロニクル 119 84.7 35.3
230603 1 ボッケリーニ 112 84.9 35.8
231202 12 テーオーシリウス 99 85.0 37.0
231202 8 フリームファクシ 106 85.1 36.2
130601 1 トウケイヘイロー 116 85.2 35.1
231202 6 ガイアフォース 108 85.2 35.9
190601 1 メールドグラース 119 85.3 34.7
231202 9 ウインマイティー 104 85.3 36.2
200606 1 パフォーマプロミス 104 85.4 36.1
231202 13 エヒト 97 85.4 36.8
231202 1 ベラジオオペラ 112 85.4 35.3
231202 3 イズジョーノキセキ 110 85.5 35.4
231202 4 エピファニー 110 85.6 35.3
231202 5 マテンロウレオ 109 85.6 35.4
140607 1 エアソミュール 115 85.7 34.7
231202 2 ボッケリーニ 112 85.7 35.0
181201 1 エアウィンザー 118 85.9 34.2
231202 7 リカンカブール 107 85.9 35.3
231202 10 アドマイヤビルゴ 104 85.9 35.6
231202 11 フェーングロッテン 102 85.9 35.8
201205 1 レイパパレ 109 86.3 34.7
170603 1 ステイインシアトル 109 86.4 34.6
191130 1 ロードマイウェイ 107 86.8 34.4
211204 1 ソーヴァリアント 98 87.9 34.2

 

レベル、ペースともに標準以下でした。

勝ったベラジオオペラはスタート直後自然にハナをとりましたが、

外からかぶせられても特に動じることなく好位を確保。

4角で外に出すと前があいてそのままでした。

力強く抜け出したというより、

先行馬がこのペースで1頭も残せていないという体たらくで、

頭までとれたのはこの馬の能力というよりも、

レースレベルが低かったのかなと思います。

その意味で、人気を裏切ったガイアフォースは、

 

もっと厳しいペースのレースで高いパフォーマンスを発揮していたのに

今回は首をひねりたくなるような凡走でした。

これが実力とは思えません。

菊花賞以降、マイルに良績があるようにも思えますが

天皇賞やオールカマーの内容をみると、

個人的には中距離が合っているように思えます。

戦績から、ある程度前が流れる中、ポジションをとって粘りこむ、

という競馬が合っている気もします。

 

2着ボッケリーニは、鳴尾記念が84.9-35.8で

今回が85.7-35.0と、パフォーマンスとしては

ちょうど前1400mで0.8秒楽した分、

上がりが0.8秒速かったという内容でした。

実力は出し切ったという印象を受けます。

全体的に、特に次走注目したい馬はいませんでした。

 

●中日新聞杯
レースレベル:4位(同率1R)/13R

ペースの速さ:5位/16R

※含む鳴尾記念

年月日 馬名 GS 3F
130309 1 サトノアポロ 122 84.6 34.7
181208 1 ギベオン 112 84.7 35.6
231209 11 ユニコーンライオン 105 84.8 36.1
231209 12 ホウオウビスケッツ 105 84.8 36.1
150314 1 ディサイファ 116 85.0 34.9
231209 16 ジャンカズマ 102 85.2 36.0
220604 1 ヴェルトライゼンデ 118 85.3 34.3
231209 13 スパイダーゴールド 105 85.3 35.6
211211 1 ショウナンバルディ 107 85.4 35.3
231209 1 ヤマニンサルバム 114 85.4 34.6
231209 9 リューベック 106 85.5 35.3
231209 4 キラーアビリティ 112 85.5 34.7
231209 5 シュヴァリエローズ 111 85.6 34.7
231209 8 ユーキャンスマイル 107 85.6 35.1
231209 17 ドルチェモア 99 85.6 35.9
231209 3 ピンハイ 113 85.6 34.5
231209 2 ハヤヤッコ 113 85.8 34.3
231209 6 サトノエルドール 111 85.8 34.5
231209 15 カントル 102 85.9 35.3
231209 14 ワンダフルタウン 104 86.0 35.0
231209 7 マイネルファンロン 109 86.1 34.4
221210 1 キラーアビリティ 108 86.2 34.4
171209 1 メートルダール 114 86.3 33.8
231209 10 カレンルシェルブル 106 86.3 34.5
191207 1 サトノガーネット 110 86.8 33.7
160312 1 サトノノブレス 103 86.8 34.4
140315 1 マーティンボロ 103 87.3 34.0
210605 1 ユニコーンライオン 95 87.5 34.5
201212 1 ボッケリーニ 101 87.5 33.9

 

まずまずのレベルで、そこそこ前が流れる展開でした。

勝ったヤマニンサルバムは、勝利自体もさることながら

今回、好位に控える競馬ができたことが収穫に思えます。

前にいたら残すのは不可能と言い切るほどのハイペースではありませんでしたが、

展開が向かない中、前目から残せたことは評価に値します。

 

2着以下には差し・追い込み馬が殺到しました。

ハヤヤッコが58.5kgで激走したのは正直驚きました。

確かに左回りだと強いメンバーにまじってそこそこやれていました。

 

ピンハイはマイル中心に使われてきましたが、

どちらかというとある程度距離があるほうが合っているのかもしれません。

GS指数的には4位でしたし、ヒモとしては買えなくなかった感じはします。

 

人気を裏切ったのは2頭で、1人気リューベックは

やや過剰人気だったような気がします。

当ブログ本命のホウオウビスケッツは、

引退レースだったユニコーンライオンの逃げに

注文をつけにいきましたがともだおれ。

展開が向いたとはいえませんが、負けすぎかなという印象です。

能力自体はあると思っているので、叩いて次走、

人気が落ちるならメンバー次第で再評価したいです。

 

●ターコイズS
レースレベル:4位/11R

ペースの速さ:7位/11R

※OP、重賞時含む

年月日 馬名 GS 3F
191214 1 コントラチェック 117 57.9 35.2
181215 1 ミスパンテール 114 58.1 35.3
211218 1 ミスニューヨーク 115 58.5 34.8
201219 1 スマイルカナ 105 58.7 35.6
231216 2 フィールシンパシー 109 59.0 34.9
231216 6 サーマルウインド 106 59.1 35.1
141207 1 ミナレット 104 59.1 35.3
131201 1 レイカーラ 109 59.2 34.7
231216 15 サウンドビバーチェ 97 59.2 35.9
231216 3 ミスニューヨーク 108 59.4 34.6
231216 16 ウインピクシス 95 59.4 35.9
231216 1 フィアスプライド 111 59.4 34.3
231216 5 ライトクオンタム 106 59.5 34.7
231216 4 ソーダズリング 108 59.6 34.4
231216 9 ルージュスティリア 105 59.6 34.7
231216 10 コナコースト 105 59.7 34.6
161217 1 マジックタイム 106 59.8 34.4
231216 8 ヒップホップソウル 106 59.9 34.3
221217 1 ミスニューヨーク 104 60.0 34.4
231216 12 クリノプレミアム 102 60.0 34.6
231216 7 アナザーリリック 106 60.1 34.1
231216 13 キタウイング 99 60.1 34.8
231216 11 ルージュリナージュ 104 60.3 34.1
171216 1 ミスパンテール 100 60.4 34.4
231216 14 ルージュエクレール 98 60.8 34.2
151219 1 シングウィズジョイ 85 61.6 34.7

 

ペースが緩く、1000万下基準でややハイ程度、

牝馬限定とはいえかりそめにもGIIIですから

スローと言い切ってしまってよいでしょう。

勝ったフィアスプライド、2着フィールシンパシーにとっては展開が向きました。

レースレベルがまあまあ高いですが、フィアス54kg、フィール53kgという

斤量を考えると若干の割引は必要かなと思います。

(このレース自体、斤量の軽い馬がきたりこなかったりではありますが)

過去、このレースを勝った馬自体がパッとせず、

勝てるところで勝った、という印象を受けます。

 

このレース3連覇のかかったミスニューヨークが3着で穴をあけました。

中山なら任せろというクチで、今回56.5kgを背負っての3着は

ほぼ3連覇したようなものです。

 

ペースが遅かったので、後方待機勢に何かいないか探してみましたが

再先着した7着アナザーリリックの上がりが33.7秒(生時計)。

勝ったフィアスプライドが33.9秒を出している以上、

位置取りを考えたらまるっきり言い訳のできる上がりではありません。

次走以降、気になる馬はいませんでした。

 

●阪神カップ
レースレベル:2位(同率1R)/13R

ペースの速さ:1位(同率1R)/13R

※含むスワンS

年月日 馬名 GS 3F
231223 8 ウイングレイテスト 110 44.9 35.8
231223 15 ピクシーナイト 104 44.9 36.4
231223 14 エエヤン 105 45.2 36.0
231223 5 ママコチャ 111 45.2 35.4
221224 1 ダイアトニック 110 45.3 35.4
231223 13 ダノンスコーピオン 106 45.4 35.7
231223 1 ウインマーベル 113 45.4 35.0
231223 16 ミッキーブリランテ 101 45.6 36.0
231223 17 ホウオウアマゾン 101 45.6 36.0
231223 9 ダディーズビビッド 110 45.7 35.0
231223 7 ララクリスティーヌ 111 45.8 34.8
231223 3 アグリ 112 45.9 34.6
141227 1 リアルインパクト 110 46.0 34.7
201226 1 ダノンファンタジー 112 46.1 34.4
171223 1 イスラボニータ 114 46.1 34.2
231223 6 ロータスランド 111 46.1 34.5
181222 1 ダイアナヘイロー 107 46.1 34.9
221029 1 ダイアトニック 108 46.2 34.7
231223 4 グレイイングリーン 111 46.2 34.4
231223 2 グレナディアガーズ 112 46.2 34.3
131223 1 リアルインパクト 107 46.4 34.6
231223 10 エイシンスポッター 108 46.4 34.5
231223 12 アサヒ 107 46.4 34.6
151226 1 ロサギガンティア 111 46.4 34.2
211225 1 グレナディアガーズ 111 46.5 34.1
191221 1 グランアレグリア 113 46.5 33.9
231223 11 ルプリュフォール 107 46.6 34.4
211030 1 ダノンファンタジー 102 46.7 34.8
161224 1 シュウジ 104 46.8 34.5

 

ハイレベルなレースでした。

2013年以降、もっとも速いペースで流れ、

残り3F地点で逃げ馬から0.5差しか離れておらず、

上位に追い込み馬がつっこんできた中でしのぎ切ったウインマーベルは

素直に高い評価をすべきだと思います。

直線ではいっとき、追い込み馬に飲み込まれそうになりましたが

そこからまた二枚腰の脚を使って押し切りました。

斤量も定量戦だし、どうしてこの走りができる馬が

スワンSで5着だったのか、首をかしげてしまいますが

前走は大外枠でポジションをとるのに一苦労しました。

序盤で脚を使ってしまったことが響いたように思えます。

そう考えると、1400mでは安定して走れており、

1200mでもそこそこやれてはいるのですがベストな距離は1400mに思えます。

成績もさることながら、時計も安定しています。

 

2着以下は4着まで追い込み勢で、

この展開ならつっこんできてもおかしくありません。

時計も優秀でした。

 

5着に終わった1人気ママコチャは、ペースに泣きました。

安土城Sのパフォーマンスを見ると、

距離が長いというのには当たらないと思います

負けはしましたが、評価を下げる必要はないと思います。

 

かわいそうだったのが10着のエイシンスポッターです。

コーナーをタイトにまわったまではよかったのですが

インの渋滞に巻き込まれました。

能力のすべてを出し切ったようには思えません。

詰まらなければ勝っていたとはいいませんが、

展開が向けば馬券圏内はありそうで、

脚質的にも、スプリント戦より1400mのほうがチャンスがあるように思えます。

次走、大幅にオッズをさげると思うので要注意です。

 

●有馬記念
レースレベル:3位/11R

ペースの速さ:5位/11R

年月日 馬名 GS 3F
131222 1 オルフェーヴル 143 115.8 35.9
231224 3 タイトルホルダー 134 116.1 36.5
211226 1 エフフォーリア 136 116.4 36.0
191222 1 リスグラシュー 145 116.6 34.9
161225 1 サトノダイヤモンド 135 117.0 35.5
181223 1 ブラストワンピース 130 117.1 35.9
231224 2 スターズオンアース 136 117.3 35.1
231224 14 プラダリア 127 117.3 36.0
231224 9 ハーパー 130 117.4 35.6
221225 1 イクイノックス 130 117.5 35.5
231224 5 シャフリヤール 134 117.5 35.1
231224 7 ウインマリリン 130 117.5 35.5
231224 12 スルーセブンシーズ 128 117.5 35.7
231224 16 ヒートオンビート 122 117.6 36.2
231224 6 タスティエーラ 131 117.7 35.2
231224 1 ドウデュース 137 117.7 34.6
231224 11 アイアンバローズ 128 117.8 35.4
231224 4 ジャスティンパレス 134 117.9 34.7
231224 8 ソールオリエンス 130 117.9 35.1
231224 15 ディープボンド 122 117.9 35.9
231224 13 ライラック 128 118.0 35.2
201227 1 クロノジェネシス 121 118.0 35.9
231224 10 ホウオウエミーズ 129 118.1 35.0
151227 1 ゴールドアクター 122 118.8 35.0
171224 1 キタサンブラック 116 119.0 35.4
141228 1 ジェンティルドンナ 99 121.8 34.3

 

タイトルホルダーが後続を大きく突き放す熱い単騎逃げを見せましたが、

ペースとしてはまずまずのペースでした。

近年、有馬記念はハイペース傾向にあり、その中では

ややハイくらいと考えてよいと思います。

 

2着スターズオンアースは、いくら出がよかったとはいえ、

やはりポジションをとるためにスタート直後押しています。

このあたりはルメール騎手の意識がきわめて高く、

道中、距離損するくらいなら脚を使ってもポジションという意識ではないでしょうか。

実際、道中番手以降は1.2秒くらい離されているので

ペースが落ち着いたともいえるわけで、結果的に神騎乗。

極限状態のGI競争では、やはり前半出していった分が

しまいの甘さにつながったのではないかと思います。

負けてなお強い競馬でした。

 

勝ったドウデュースもまた神騎乗でしたが、

3角から4角へポジションを押し上げるときの

あのしびれる手応えは、馬の能力が高いと言わざるを得ません。

 

タイトルホルダーは、もう競争能力が落ちたかな、

と思っていたのですがそんなことはありませんでした。

 

●タイトルホルダーの中山芝2500m成績

日付 レース名 ペース差 着順 GS
2023.12.24 有馬記念G1 -4.2 3 134
2023. 3.25 日経賞G2 -3.0 1 128
2022.12.25 有馬記念G1 -3.3 9 113
2022. 3.26 日経賞G2 0.5 1 105
2021.12.26 有馬記念G1 -4.7 5 131

ここへきて、中山芝2500mでのベストパフォーマンスを見せました。

GSが130を超えた2021年の有馬と今年の有馬では、

ペース差-4.0秒以下で走っており、

(2021年はパンサラッサの番手)

やはりある程度のハイペースで後続を突き放す競馬でこそ光り輝きます。

いい逃げ馬でした。

 

ジャスティンパレスは、せっかくの絶好枠で出も悪くなかったのに

さすがに最後方からとなると、やや消極的な騎乗に思えました。

ドウデュースの動きに合わせて、3角4角と動いていってはおり、

レース後のコメントでもドウデをマークしていたとのことですが

マークというのは何も後ろからついていくことだけではないと思います。

もう少しポジションをとってもよかったのではないかと思いました。

それでも差のない4着ですから評価すべきでしょう。

 

シャフリヤールの5着は、例年の1枠穴馬シリーズの一環かと思いました。

ただ、先着した馬たちがハイレベルすぎたように思えます。

その他、順当な結果でしたが、人気を裏切ったのが3人気スルーセブンシーズ。

同じ8枠のルメール騎手とは対照的に、無理せず控える形をとりましたが

かかってしまっていました。枠以前の問題に思えます。

能力のすべてとは思えず、次走巻き返しは十分ありえると思います。

 

苦言を2つ。

世間の注目度が高く、1年をしめくくるビッグレースを

こういうクソコースでやるのはそろそろやめませんか…。

内外で完全に平等なコースなんて難しいと思いますが

さすがに中山芝2500mは外枠の馬が不運すぎます。

あとついでに新潟の千直も、あきらかに枠に有利不利の偏りがあるのに

手をあてない理由がわかりません。

 

もう1つは競馬評論家たちへ。

まあ自分がたまたま当てたから言うわけではあるのですが、

今回、3歳馬を本命に指名した自称プロたちは、

いったい1年間、どういう視点で分析してきたのでしょうか。

お笑い芸人や感極まって泣く司会者なら、

浅草WINSで「ソノママ!ソノママ!ショノママァァァ!」だのと

叫んでいるおじさんたちと同様にプロではないという意味で

どんな予想をしても知ったことではありませんが

プロを名乗る以上、責任ある予想をお願いしたいと思います。

競馬予想に名を借りて、その見解自体を読ませるという意味で

文学作品を作っているならそれはそれでですけど。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました