【反省】2023_12月・2歳・芝・オープン&重賞(阪神JF、中京2歳S、朝日杯FS、ホープフルS)

●阪神JF
レースレベル:1位/11R

ペースの速さ:6位/11R

年月日 馬名 GS 3F N
221211 1 リバティアイランド 108 58.2 35.9 1 1
191208 1 レシステンシア 108 58.4 35.7 2 2
151213 1 メジャーエンブレム 101 58.9 35.9 4 1
231210 5 シカゴスティング 101 59.1 35.7
231210 12 ナナオ 98 59.2 35.9
161211 1 ソウルスターリング 108 59.3 34.8 3 1
231210 11 テリオスルル 98 59.4 35.7
231210 18 ミライテーラー 71 59.4 38.4
231210 16 カルチャーデイ 95 59.5 35.9
201213 1 ソダシ 108 59.5 34.6 1 8 10
231210 3 コラソンビート 107 59.6 34.6
231210 13 クイックバイオ 98 59.7 35.4
231210 1 アスコリピチェーノ 109 59.8 34.2
231210 15 プシプシーナ 95 59.8 35.6
231210 2 ステレンボッシュ 109 60.0 34.0
231210 4 サフィラ 102 60.0 34.7
231210 10 キャットファイト 98 60.0 35.1
231210 7 スウィープフィート 100 60.2 34.7
231210 9 コスモディナー 99 60.2 34.8
231210 6 ルシフェル 101 60.2 34.6
131208 1 レッドリヴェール 102 60.3 34.4 2 6 12
211212 1 サークルオブライフ 104 60.3 34.2 4 12
231210 8 ドナベティ 100 60.4 34.5
231210 17 ニュージェネラル 83 60.5 36.1
231210 14 スプリングノヴァ 95 60.6 34.8
141214 1 ショウナンアデラ 101 60.7 34.2
181209 1 ダノンファンタジー 98 60.7 34.4 4 5 8
171210 1 ラッキーライラック 97 61.2 34.0 2 3 9

 

このレースの平均で考えるとペースは並でした。

ただ、2歳牝馬にとって楽なペースとはいえません。

特筆すべきはレースレベルで、これまで名牝を何頭も輩出したこのレースで

最もハイレベルなレースとなりました。

しかも上位3頭は、 いく馬の逃げ粘りを許さず、

3着馬が4着馬に3馬身差をつける内容で、

例年で考えればどの馬が勝っていてもおかしくないレベルです。

 

アスコリピチェーノは、新潟2歳Sが例年比較だと並レベルでしたが

一気に時計を詰めてきました。

たとえば2013年のレッドリヴェールや、2021年のサークルオブライフといった

差し・追い込み馬のさらに前から速い上がりを使った計算で、

あのソダシも差し切られていた計算です。

クラシック戦線は、この馬が主役で、どう渡り合うかが焦点になると思います。

 

そのアスコリにクビ差のステレンボッシュは生まれた年が悪すぎました。

500万下まではある程度ポジションをとっていましたが、

今回控える形で上がり最速。こちらの脚質のほうが合っていると思います。

 

3着コラソンビートは上位2頭には若干劣りますが、

例年なら勝ち負け以上の時計でした。こちらも生まれた年が悪すぎる。

 

4着サフィラあたりから平凡な時計になってきます。

平凡というのはけなしているわけではなく、あくまでGIにおける平凡です。

ほかの年なら勝ち負けしていてもおかしくありませんでした。

上位3頭が強すぎただけで、逃げるシカゴスティングを、

直線でサフィラがとらえてVという場面は十分考えられたと思います。

 

5着シカゴスティングは展開が向きました。

GS的なパフォーマンスとしてはファンタジーSと同等で、

このあたりがこの馬の限界だとすると、

3歳以降大きく成長しないとクラシックでは厳しいでしょう。

 

当ブログ本命のカルチャーデイは、展開が向いたにもかかわらず負けすぎです。

ファンタジーSで負かした馬たちから大きく遅れをとってのゴールで、

敗因は距離かなという気がします。

 

●朝日杯FS
レースレベル:5位/11R

ペースの速さ:5位/11R

年月日 馬名 GS 3F
191215 1 サリオス 109 58.2 35.8
201220 1 グレナディアガーズ 117 58.4 34.8
221218 1 ドルチェモア 104 58.5 36.0
231217 10 シュトラウス 98 58.7 36.4
231217 7 セットアップ 101 58.9 35.9
231217 3 タガノエルピーダ 104 59.1 35.4
231217 8 ダノンマッキンリー 101 59.3 35.5
231217 12 バンドシェル 97 59.3 35.9
231217 16 クリーンエア 94 59.3 36.2
231217 1 ジャンタルマンタル 106 59.3 35.0
211219 1 ドウデュース 109 59.3 34.7
231217 4 ジューンテイク 104 59.4 35.1
231217 13 エンヤラヴフェイス 97 59.4 35.8
231217 5 タガノデュード 103 59.5 35.1
231217 14 オーサムストローク 96 59.5 35.8
231217 11 ナムラフッカー 97 59.6 35.6
231217 17 ミルテンベルク 93 59.7 35.9
231217 9 タイキヴァンクール 100 59.8 35.1
141221 1 ダノンプラチナ 101 59.8 35.0
231217 6 サトミノキラリ 102 59.9 34.8
231217 15 アスクワンタイム 94 59.9 35.6
231217 2 エコロヴァルツ 105 60.1 34.3
171217 1 ダノンプレミアム 109 60.1 33.9
181216 1 アドマイヤマーズ 102 60.5 34.2
161218 1 サトノアレス 101 60.9 33.9
151220 1 リオンディーズ 103 61.2 33.4

 

ペース、レベルともに並、といったところでした。

勝ったジャンタルマンタルはドウデュースと同じ位置取りで

上がりにして0.3秒劣っています。

ただ、こちらにまとめているように、デイリー杯の内容が優秀で、

今回の比較対象がドウデュースなら悲観するほどの差でもないと思います。

ハイレベルな今年の2歳GIを勝ったという事実が重要かと思いました。

 

2着エコロヴァルツはコスモス賞がそこそこハイレベルだったにもかかわらず

しまいに余裕がありましたし、この2着はそれほど驚きはありません。

前走のように逃げてよし、今回のように控えてよしで

似たような位置取りの歴代勝ち馬たちと比較しても、時計的に遜色ありません。

3歳以降も注目すべき1頭かと思います。

こういう大きな舞台であえて(のように見えましたが)最後方から

追い込む競馬をやってのける武騎手を尊敬します。

 

タガノエルピーダあたりから、GIとしては

時計的に若干微妙になってきます。

 

人気どころが2頭コケました。

まず10着シュトラウスは出遅れがすべてかと思いますが、

こちらの記事でも書いたように、

今年の東スポ杯はレベルを疑う内容でした。

東スポ杯勝ち馬というだけで押し出された2人気のような気がします。

 

秋明菊賞が圧巻だった私の本命ダノンマッキンリーは案外すぎる8着。

向こう正面でかかってしまい、なだめているうちに

出遅れたはずのシュトラウスがハナを奪う奇襲で

そろそろ内外の馬場差が現れていておかしくありませんが

にしても、サトミノキラリにすら先着を許しています。

折り合いがつけばもっとやれると思いますが、

人気をさげてくれないなら、次走以降なんとも買いづらいです。

 

●中京2歳S
レースレベル:3位/4R

ペースの速さ:2位/4R

年月日 馬名 GS 3F
211218 1 ジャングロ 103 33.9 34.9
231216 3 ジャスパーノワール 100 34.0 35.1
231216 6 レーザーショー 95 34.0 35.6
231216 1 クリスアーサー 101 34.2 34.8
231216 2 ビッグドリーム 100 34.3 34.8
231216 4 エトヴプレ 100 34.8 34.3
221217 1 ビッグシーザー 104 35.0 33.6
231216 7 ハッピーサプライズ 93 35.2 34.6
201219 1 ゴールドチャリス 90 35.3 34.8
231216 5 アイファーバトル 100 35.6 33.5
231216 8 テイエムチュララン 90 35.6 34.5
231216 9 スタビライザー 72 36.2 35.7

 

2013年以降のレース施行回数が少なく、

レベル感はまだわかりません。

一応序列をつけるとレースレベルとしては真ん中より下ですが、

1位、2位のレースと大きな差があるわけではなく、

ペースも速かった点に注意です。

 

2021年のジャングロ、2022年のビッグシーザーともに、

その後短いところで連勝しており、

その2頭よりやや劣るのが今年の勝ち馬、という感じです。

ただ、1200mでは0.1秒が大きな差をうむので

今年は若干レベルが低いことは覚えておいたほうがよさそうです。

 

クリスアーサーを福島2歳Sで負かしているエトヴプレが4着でしたが

展開自体は向いたと思います。この馬にしても0.1差の4着ですし、

このレースに限った評価ですが、上位にそれほどの実力差はなさそうです。

 

–ここから新基準のGSです–

●ホープフルS
レースレベル:2位(同率1R)/11R

ペースの速さ:4位(同率1R)/11R

※2013年はOP特別、2013年~2016年はGII

年月日 馬名 GS 3F
211228 1 キラーアビリティ 102 84.9 35.9
131222 1 エアアンセム 95 85.0 36.6
231228 10 ヴェロキラプトル 85 85.0 37.5
231228 15 アンモシエラ 76 85.1 38.3
231228 7 ショウナンラプンタ 90 85.2 36.8
231228 2 シンエンペラー 97 85.3 36.0
231228 3 サンライズジパング 94 85.4 36.2
231228 8 インザモーメント 90 85.4 36.6
161225 1 レイデオロ 98 85.5 35.7
231228 9 ディスペランツァ 89 85.6 36.5
231228 12 ウインマクシマム 80 85.6 37.4
231228 6 シリウスコルト 92 85.7 36.1
231228 14 センチュリボンド 79 85.8 37.3
191228 1 コントレイル 92 85.9 35.9
231228 1 レガレイラ 98 85.9 35.3
201226 1 ダノンザキッド 89 85.9 36.2
231228 4 アドミラルシップ 93 86.0 35.7
231228 5 ミスタージーティー 93 86.0 35.7
231228 11 ホルトバージ 82 86.2 36.6
171228 1 タイムフライヤー 91 86.3 35.7
231228 13 テンエースワン 80 86.3 36.7
181228 1 サートゥルナーリア 88 86.7 35.5
141228 1 シャイニングレイ 85 86.7 35.8
221228 1 ドゥラエレーデ 90 86.9 35.2
151227 1 ハートレー 86 87.9 34.5

 

ペースはそこそこでしたが、決して遅いペースではなく

この時期の2歳にとっては厳しいペースだったといえます。

過去のこのレースとの比較では、2番目にハイレベルで

2016年のレイデオロと同じレベルでした。

 

勝ったレガレイラは、2019年のコントレイルと同じ位置から

0.6秒も速い上がりを使っています。

牝馬であえてこのレースに挑戦してきましたが、

中長距離志向なのでしょうか、

新馬、アイビーSから大幅に時計を詰めてきました。

出遅れてポジションが悪くなり、4角でも外をまわっていたにもかかわらず

直線では余裕すら漂わせながら差し切りました。

1kgの斤量差があるとはいえ、完勝といえます。

 

2着シンエンペラーは、ややハイペースだったことは事実ですが、

GIを勝ち切るにはやや物足りない時計でした。

この馬が直線でヨレた影響を受けたのが3着サンライズジパングで、

レガレイラにも劣らない脚色で伸びてきたところを妨害されました。

これがなければ勝ち切ったとはいえませんが、

ヨレているということはシンエンペラーも脚が残っていないわけで

少なくとも2着はあったんじゃないかと思います。

もしもの話はさておき、4角で距離損なく内を回れたシンエンペラーに対し

大きく外をまわってきたことも考えれば、

サンライズジパングは2着相当の内容だったと思います。

不運なレースでした。

 

 

 

 

 

 

 

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