【反省】2024_1月・古馬・芝・重賞(中山金杯、京都金杯、愛知杯、日経新春杯、AJCC、シルクロードS)

●中山金杯
レースレベル:8位/12R

ペースの速さ:10位/12R

年月日 馬名 GS 3F
150104 1 ラブリーデイ 124 84.2 34.4
200105 1 トリオンフ 105 84.6 35.9
190105 1 ウインブライト 111 84.8 35.1
180106 1 セダブリランテス 106 85.2 35.2
140105 1 オーシャンブルー 110 85.4 34.6
220105 1 レッドガラン 101 85.5 35.4
170105 1 ツクバアズマオー 97 85.5 35.8
230105 1 ラーグルフ 98 85.5 35.7
130105 1 タッチミーノット 109 85.5 34.6
240106 9 ゴールデンハインド 93 85.6 36.1
240106 5 ホウオウアマゾン 95 85.7 35.8
240106 4 ボーンディスウェイ 96 85.8 35.6
240106 11 エピファニー 93 85.9 35.8
240106 1 リカンカブール 99 85.9 35.2
240106 3 マイネルクリソーラ 97 86.0 35.3
240106 6 クリノプレミアム 95 86.1 35.4
240106 10 マイネルファンロン 93 86.2 35.5
240106 16 サトノエルドール 89 86.2 35.9
240106 2 ククナ 98 86.4 34.8
210105 1 ヒシイグアス 98 86.6 34.6
240106 14 キタウイング 91 86.6 35.3
240106 17 エミュー 61 86.6 38.3
240106 7 マテンロウレオ 95 86.8 34.7
240106 12 サクラトゥジュール 92 86.8 35.0
240106 8 カテドラル 94 87.1 34.5
240106 13 アラタ 92 87.2 34.6
240106 15 カレンシュトラウス 90 87.7 34.3
160105 1 ヤマカツエース 89 88.8 33.3

 

条件戦並のペースでした。GS指数的には1000万下並ですが、

中山の場合、上がりで差をつけるのは難しいことを考えても、

そこまでドスローというわけではなく、高く評価するわけにはいきません。

個々の評価としては展開から読み解くしかなさそうです。

勝ったリカンカブールは、展開が向いたと言わざるを得ません。

条件戦のここまでの時計を見ても、特に際立つ内容のレースはありませんでした。

今回はフロックとみます。

3着、4着、5着も前目に付けた馬たちでした。

ただ1頭、ククナが展開が向かない中の2着でしたが、

すでにOP・重賞を何走も消化しており、差し切ったのならまだしも

6歳という年齢を考えるとここから大幅に出世するとは考えづらいです。

 

●京都金杯
レースレベル:9位/12R

ペースの速さ:1位/12R

年月日 馬名 GS 3F
240106 18 ドルチェモア 84 56.8 39.0
240106 2 セッション 102 57.6 36.4
240106 3 トゥードジボン 102 58.1 35.9
240106 14 ドーブネ 90 58.2 37.0
240106 8 ダノンタッチダウン 95 58.3 36.4
170105 1 エアスピネル 107 58.3 35.2
240106 13 セルバーグ 91 58.4 36.7
240106 5 フリームファクシ 99 58.5 35.8
240106 4 アヴェラーレ 100 58.6 35.6
240106 1 コレペティトール 103 58.6 35.3
240106 6 メイショウシンタケ 97 58.8 35.7
240106 12 サヴァ 92 58.8 36.2
240106 15 ビューティフルデイ 89 58.8 36.5
200105 1 サウンドキアラ 111 58.8 34.3
240106 7 タイムトゥヘヴン 96 58.9 35.7
240106 11 アルナシーム 93 58.9 36.0
240106 17 シャイニーロック 86 59.0 36.6
240106 10 アンドヴァラナウト 93 59.2 35.7
240106 16 マテンロウオリオン 87 59.2 36.3
240106 9 ルプリュフォール 93 59.4 35.5
150104 1 ウインフルブルーム 105 59.4 34.3
140105 1 エキストラエンド 109 59.5 33.8
130105 1 ダノンシャーク 106 59.6 34.0
160105 1 ウインプリメーラ 104 59.6 34.2
150124 1 ケイアイエレガント 102 59.8 34.2
130119 1 ハナズゴール 105 59.8 33.9
190105 1 パクスアメリカーナ 96 59.9 34.7
140125 1 ウリウリ 110 60.2 33.0
180106 1 ブラックムーン 94 60.7 34.1

 

レースレベルが低めに出ていますが、

極端なハイペースだったことに留意したいです。

いくら古馬GIIIとはいえ、ペース差-3.1秒はオーバーペースでした。

とはいえ、残り3F地点で番手のセッションが逃げたドルチェモアから

0.8秒離されており、2着セッションは実質-2.3秒で逃げたこととほぼ同じです。

仮にセッションが逃げたと仮定しても、2013年以降もっとも速いペースで、

いくら離れていたとはいえ楽なレースではなかったと思います。

仲秋Sでもハイペースを前目から追いかけて勝ち切っており、

このとき展開が向いたコレペティトールを封じています。

1着馬と2着馬に少なくとも差はないと評価します。

一方で、キャピタルSはスローに巻き込まれ差し損ね。

3歳時ですが、アーリントンカップでも超ハイペースを3番手から2着。

どちらかというとある程度のペースでも、

ひるまずついていくほうが合っているように思えます。

 

3着トゥードジボンも、実質-1.8秒で逃げた計算で、

こちらもシビアなペースだったといえます。

3歳時もそこそこやれていましたが、いよいよ本格化してきた印象があります。

 

話は前後しましたが、勝ったコレペティトールを評価しないかというと

そういうわけではなく、元町Sをいい時計で走っています。

トゥード同様、こちらもこれからの馬に思えます。

 

●愛知杯
レースレベル:6位(同率2R)/13R

ペースの速さ:3位(同率1R)/13R

※小倉記念、2020年の愛知杯との比較

年月日 馬名 GS 3F
170806 1 タツゴウゲキ 113 82.5 35.9
150809 1 アズマシャトル 112 82.8 35.8
240113 14 グランスラムアスク 76 82.8 39.3
240113 4 アレグロモデラート 103 82.9 36.5
240113 13 ウインピクシス 85 82.9 38.3
240113 3 コスタボニータ 106 83.1 36.0
240113 1 ミッキーゴージャス 108 83.1 35.8
240113 6 フラーズダルム 101 83.2 36.4
240113 7 ローゼライト 101 83.2 36.4
240113 8 ルージュスティリア 101 83.2 36.4
240113 2 タガノパッション 107 83.3 35.7
240113 9 セントカメリア 99 83.3 36.5
240113 10 エリカヴィータ 99 83.4 36.4
140810 1 サトノノブレス 114 83.5 34.9
130804 1 メイショウナルト 118 83.5 34.4
240113 12 ミスフィガロ 98 83.5 36.4
240113 11 エニシノウタ 98 83.6 36.3
230813 1 エヒト 108 83.7 35.2
240113 5 テリオスマナ 103 83.7 35.7
220814 1 マリアエレーナ 108 83.9 35.1
200816 1 アールスター 104 84.0 35.3
200118 1 デンコウアンジュ 98 84.2 35.7
180805 1 トリオンフ 114 84.4 33.9
160807 1 クランモンタナ 90 84.5 36.2
190804 1 メールドグラース 99 84.6 35.2
210815 1 モズナガレボシ 94 85.1 35.2

牝馬限定戦の割には、小倉記念比較でそこそこハイレベルでした。

ペースは速く、控えた馬に早めに動かれた分、

前目の馬には厳しい展開だったといえます。

先行勢でがんばったのがアレグロモデラートで、

後ろからこられて自身も動かざるを得ませんでしたが

このハイペースをよく4着に残しました。

ただ、51kgという斤量が大きかったですし、

この馬はまだ1600万下を走れるので次走人気でしょう。

買い時ではないと思います。

 

勝ったミッキーゴージャスはこれで3連勝。

3歳時はいまいちでしたが、ここへきて本格化したことは

間違いないと思います。

今回の時計も優秀でしたが、前走の修学院Sでも

古馬OPでも余裕で通用する時計を出せています。

ただ、今回54kg、その前が53kgですから

55kg以上を背負って強いメンバーとあたる次のレースが

本当の意味での評価をくだすべき大事なレースだと思います。

 

●日経新春杯
レースレベル:1位/18R

ペースの速さ:1位/18R

※含む京都大賞典

年月日 馬名 GS 3F
240114 14 ディアスティマ 91 107.0 40.2
240114 3 サトノグランツ 127 107.2 36.4
240114 2 サヴォーナ 129 107.2 36.2
240114 8 リビアングラス 116 107.3 37.4
240114 4 ハーツコンチェルト 124 107.3 36.6
240114 10 シンリョクカ 114 107.3 37.6
240114 6 レッドバリエンテ 120 107.4 36.9
240114 7 ナイママ 116 107.5 37.2
240114 1 ブローザホーン 130 107.6 35.7
240114 5 カレンルシェルブル 121 107.7 36.5
240114 12 ヒンドゥタイムズ 113 107.8 37.2
240114 11 インプレス 113 107.9 37.1
240114 9 ハーツイストワール 114 108.0 36.9
240114 13 リレーションシップ 105 108.2 37.6
190113 1 グローリーヴェイズ 111 108.7 36.6
170117 1 ミッキーロケット 119 108.7 35.7
231009 1 プラダリア 114 109.4 35.5
140119 1 サトノノブレス 118 109.8 34.7
191006 1 ドレッドノータス 112 109.8 35.3
130113 1 カポーティスター 112 110.4 34.7
201011 1 グローリーヴェイズ 113 110.7 34.4
131006 1 ヒットザターゲット 108 110.9 34.7
171009 1 スマートレイアー 115 111.0 33.9
200119 1 モズベッロ 112 111.1 34.1
141014 1 ラストインパクト 110 111.2 34.1
150118 1 アドマイヤデウス 110 111.4 33.9
180114 1 パフォーマプロミス 101 111.8 34.4
181008 1 サトノダイヤモンド 99 112.1 34.4
151012 1 ラブリーデイ 108 112.7 32.8
161010 1 キタサンブラック 94 113.0 34.0
160117 1 レーヴミストラル 96 113.4 33.3

 

2013年以降、京都大賞典と比較しても

もっともパフォーマンスの高いレースでした。

また、ペースも殺人的なハイペースでした。

 

勝ったブローザホーンは、1600万下でいい勝ち方をして

次走函館記念が案外だったのですが、

長距離実績が光ります。この馬の位置取りですら、

例年のレースでいうと実質逃げたに等しく

しっかりと上がりの脚が使えています。

文句なしの勝ち方でした。

次走以降も長いところなら力を発揮しそうです。

 

2着サヴォーナ、3着サトノグランツは

前目に位置した分しまいが甘くなりましたが、

それでもこのペースでポジションをとって

馬券圏内に残せたのは高評価です。

現4歳世代は今年古馬戦線でだいぶ苦戦すると思っていて

暮れの有馬記念でも世代トップたちが苦戦しました。

ただ、2023年の神戸新聞杯は例年比較でハイレベルでしたし、

サヴォーナやグランツのような晩成型の馬たちの活躍に期待でしょう。

 

●AJCC

馬場差計時不能でレースレベル、ペース不明

年月日 馬名 GS 3F
240121 5 マイネルウィルトス(馬場差+5.0秒) 95.2 36.7
240121 5 マイネルウィルトス(馬場差+4.0秒) 95.9 37.0
170122 12 クリールカイザー 93 96.0 39.2
240121 5 マイネルウィルトス(馬場差+3.0秒) 96.6 37.3
130120 9 ゲシュタルト 104 96.9 37.2
130922 16 ネコパンチ 79 96.9 39.7
140126 14 サトノシュレン 102 96.9 37.4
220123 12 ダンビュライト 107 97.1 36.7
160124 6 スズカデヴィアス 112 97.2 36.1
180923 12 マイネルミラノ 89 97.3 38.3
230924 2 タイトルホルダー 112 97.3 36.0
240121 5 マイネルウィルトス(馬場差+2.0秒) 97.3 37.6
200126 8 スティッフェリオ 92 97.5 37.8
180121 3 マイネルミラノ 105 97.5 36.5
150927 11 マイネルミラノ 103 97.6 36.6
160925 4 クリールカイザー 112 97.8 35.5
220925 4 バビット 101 98.0 36.4
210926 10 ロザムール 97 98.0 36.8
240121 5 マイネルウィルトス(馬場差+1.0秒) 98.1 37.8
230122 8 バビット 101 98.4 36.0
190922 1 スティッフェリオ 104 99.5 34.6
190120 8 ステイインシアトル 92 99.6 35.7
150125 1 クリールカイザー 103 99.6 34.6
170924 4 マイネルミラノ 93 99.9 35.3
200927 7 ジェネラーレウーノ 81 100.1 36.3

 

馬場差がわからないのでどのくらいのペースかはかりかねますが、

一応馬場差を+1.0秒~+5.0秒と仮定し、1秒刻みで出してみました。

さすがに+2.0秒くらいの時計のかかる馬場は珍しくありませんし、

+3.0秒以上で計算したほうがよさそうです。

RPCIも43.3秒ですし、いく馬には厳しい展開だったかもしれません。

ただし、確かに上位は先行馬がしめていますが、

田んぼを差してくるというのも難しい話で、

まともな馬場の常識をあてはめるのはどうかと思います。

 

ところで2023年の3歳馬たち、特に牡馬は案の定苦戦しています。

京都金杯や日経新春杯で馬券になっているじゃないか、

という声もきかれそうですが、コレペティトール、

セッション、サトノグランツ、サヴォーナは

すべて4歳からよくなってきた馬たちです。

クラシック戦線に乗っていた馬や、重賞勝ち馬が

のきなみコケまくっています。

 

ショウナンバシット:若葉S勝ち、皐月5着

ハーツコンチェルト:ダービー3着

フリームファクシ:きさらぎ賞勝ち

ダノンタッチダウン:朝日杯2着

ドルチェモア:サウジアラビアRC勝ち、朝日杯FS勝ち

 

これらの馬は、GIIやGIIIで勝負になっていません。

4歳馬を買うなら、晩成タイプを狙うべきのように思えます。

クラシック組は、それなりに人気するでしょうし、

盛大にコケて高配当を演出してもらいたいところです。

 

●シルクロードS
レースレベル:2位(同率1位)/9R

ペースの速さ:2位/9R

年月日 馬名 GS 3F
240128 14 テイエムスパーダ 98 33.4 35.7
240128 1 ルガル 112 33.7 34.0
240128 17 リバーラ 93 33.9 35.7
240128 18 カイザーメランジェ 83 33.9 36.7
240128 12 ジューンオレンジ 100 33.9 35.0
150201 1 アンバルブライベン 109 34.0 34.1
190127 1 ダノンスマッシュ 108 34.0 34.1
240128 3 エターナルタイム 106 34.1 34.2
240128 8 メイショウソラフネ 103 34.1 34.5
180128 1 ファインニードル 111 34.2 33.7
240128 16 オタルエバー 95 34.3 35.1
240128 4 サンライズロナウド 104 34.4 34.1
240128 9 バースクライ 103 34.5 34.1
240128 2 アグリ 107 34.5 33.7
160131 1 ダンスディレクター 112 34.5 33.2
140202 1 ストレイトガール 113 34.5 33.1
240128 7 サンライズオネスト 103 34.7 33.9
240128 11 サトノラムセス 101 34.7 34.1
240128 13 ディヴィナシオン 98 34.7 34.4
240128 6 トゥラヴェスーラ 103 34.8 33.8
170129 1 ダンスディレクター 108 34.9 33.3
240128 15 ホープフルサイン 97 34.9 34.3
200202 1 アウィルアウェイ 106 35.0 33.4
200202 1 アウィルアウェイ 106 35.0 33.4
240128 5 ショウナンハクラク 103 35.1 33.5
240128 10 カワキタレブリー 103 35.2 33.4
130127 1 ドリームバレンチノ 105 35.2 33.2

 

京阪杯も同条件なのですが、開催時期が王道からずれていて

メンバーが手薄になりがち、と判断し比較対象にしませんでした。

実際、GS指数も低いです。

 

今年はハイペースハイレベルでした。

勝ったルガルは番手からこのパフォーマンスですから、

評価すべきでしょう。

前33.7秒から上がり34秒にまとめられたら

GIIIレベルだと誰も差せません。

しかもしまいには相当余裕が感じられました。

この馬、いま相当強いと思います。

特にめぼしいライバルが現れなければ

さらに大きいところで活躍するかと思います。

 

2着以下は平凡な時計でした。

アグリはこの距離でもこなせてはいますが、

GS指数的にも1400mで真価を発揮しています。

悲しいかな、非根幹距離のエキスパートに思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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