【展望】20230507_NHKマイルカップ
2023年5月4日 / 展望
日付 | 馬場差 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 3F順 | P差 | 残3F差 | 3角 | 4角 | GS |
220508 | -1.4 | 1 | 18 | ダノンスコーピオン | 4 | -2.0 | 0.6 | 7 | 6 | 112 |
2 | 1 | マテンロウオリオン | 1 | 1.4 | 17 | 16 | 112 | |||
3 | 10 | カワキタレブリー | 2 | 1.2 | 15 | 14 | 111 | |||
210509 | -1.7 | 1 | 15 | シュネルマイスター | 2 | -2.3 | 0.7 | 9 | 9 | 116 |
2 | 10 | ソングライン | 3 | 0.4 | 6 | 7 | 116 | |||
3 | 8 | グレナディアガーズ | 10 | 0.1 | 3 | 2 | 111 | |||
200510 | -1.7 | 1 | 11 | ラウダシオン | 4 | -1.2 | 0.1 | 2 | 2 | 107 |
2 | 3 | レシステンシア | 9 | 0.0 | 1 | 1 | 105 | |||
3 | 6 | ギルデッドミラー | 3 | 0.6 | 6 | 5 | 104 | |||
190505 | -1.4 | 1 | 17 | アドマイヤマーズ | 4 | -1.6 | 0.7 | 6 | 7 | 111 |
2 | 18 | ケイデンスコール | 1 | 1.1 | 12 | 14 | 110 | |||
3 | 10 | カテドラル | 2 | 1.0 | 12 | 11 | 110 | |||
180506 | -1.4 | 1 | 11 | ケイアイノーテック | 1 | -1.4 | 1.1 | 17 | 15 | 107 |
2 | 9 | ギベオン | 5 | 0.3 | 5 | 4 | 107 | |||
3 | 17 | レッドヴェイロン | 3 | 0.7 | 11 | 12 | 107 | |||
170507 | -1.0 | 1 | 16 | アエロリット | 3 | -1.7 | 0.1 | 2 | 2 | 116 |
2 | 14 | リエノテソーロ | 1 | 0.6 | 9 | 9 | 114 | |||
3 | 6 | ボンセルヴィーソ | 12 | 0.0 | 1 | 1 | 110 | |||
160508 | -1.0 | 1 | 4 | メジャーエンブレム | 11 | -1.9 | 0.0 | 1 | 1 | 111 |
2 | 5 | ロードクエスト | 1 | 1.4 | 16 | 16 | 110 | |||
3 | 18 | レインボーライン | 6 | 0.8 | 9 | 9 | 110 | |||
150510 | -0.6 | 1 | 7 | クラリティスカイ | 3 | -0.6 | 0.3 | 5 | 5 | 108 |
2 | 9 | アルビアーノ | 10 | 0.0 | 2 | 2 | 106 | |||
3 | 12 | ミュゼスルタン | 1 | 0.6 | 11 | 9 | 106 | |||
140511 | -0.7 | 1 | 10 | ミッキーアイル | 13 | -1.4 | 0.0 | 1 | 1 | 110 |
2 | 2 | タガノブルグ | 3 | 0.9 | 13 | 7 | 110 | |||
3 | 1 | キングズオブザサン | 2 | 1.1 | 13 | 11 | 110 | |||
130505 | -1.0 | 1 | 8 | マイネルホウオウ | 2 | -1.8 | 1.2 | 16 | 14 | 112 |
2 | 17 | インパルスヒーロー | 3 | 1.0 | 12 | 10 | 112 | |||
3 | 12 | フラムドグロワール | 8 | 0.4 | 3 | 4 | 111 |
ペースはほぼ一定で、古馬1000万下と比較して
残り3F地点をだいたい平均して-1.6秒で通過しています。
平均より速くなった2021年でも
4角2番手のグレナディアガーズが3着に残しており、
一方で平均より遅くなった2018年には3角でほぼ最後方の
ケイアイノーテックが直線でゴボウ抜きしています。
脚質から絞るより、馬の能力を見極めたほうがよさそうです。
また、枠についても内から外までまんべんなくきており、
そういう意味のまぎれは期待しないほうがよさそうです。
前走クラシック出走馬の取捨
NHKマイルカップというと、かつてはマル外ダービーともいわれましたが
どうしてもクラシックでワンパンチ足りない馬たちが出てくるレース、
という印象が強くなってしまいました。
以下は、2013年以降、皐月賞、桜花賞からNHKマイルカップに歩を進めた馬の成績です。
桜花賞(2,2,0,12)
皐月賞(2,1,1,10)
馬券になった馬たちは、そのほとんどが桜花賞や皐月賞で掲示板に入っていました。
今年は桜花賞と皐月賞からそれぞれ1頭ずつ登録しています。
まず桜花賞7着のシングザットソング。
今年の桜花賞はハイレベルでペースも前にいる馬には厳しい内容でした。
そこそこ前にいたこの馬にとっては展開が向いたとはいえず、
ハイレベルだったことも考慮すると例年なら掲示板圏内でも
おかしくない内容だったといえます。要注意の1頭でしょう。
皐月賞からはダノンタッチダウンが登録しています。
ひとまず皐月賞の内容は論外でした。
2歳時は、デイリー杯2歳2着、朝日杯FS2着の実績が光ります。
ただ、デイリー杯はハイペースで逃げるオールパルフェをとらえきれず、
朝日杯FSは展開が向いてようやく2着ですし、レースレベルに疑問があります。
何より、前走の大敗の理由を陣営は「道悪」でまとめていますが、
道悪だったのはどの馬も同じです。
そして、道悪というほど時計が出ない馬場でもありませんでした。
どちらかというと、シングザットのほうがおもしろいかなと思いました。
ステップレースの評価は
主要なステップレースについてみていきましょう。
まず、主要なステップレースのレベルとペースです。
レース名 | レベル | ペース |
アーリントン | 2位/11R | 1位/11R |
NZT | 4位/11R | 1位/11R |
ファルコン | 5位/10R | 6位/10R |
今年はアーリントンカップがハイレベルで、
アーリントン、NZTともに2013年以降最もハイペースでした。
ファルコンに関しては、レベル、ペースともに平凡です。
▼アーリントンC
今年のアーリントンカップは非常にハイレベルで、
上位馬がそろってこちらにまわってくるので注目です。
ここから勝ち馬が出てもなんら不思議ではありません。
●アーリントンカップ経由の馬のNHKマイルカップ位置取り
日付 | 馬名 | 着順 | 3角 | 4角 | 前着 | 前3角 | 前4角 |
220508 | ダノンスコーピオン | 1 | 7 | 6 | 1 | 10 | 10 |
140511 | ミッキーアイル | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
220508 | カワキタレブリー | 3 | 15 | 14 | 11 | 3 | 3 |
200510 | ギルデッドミラー | 3 | 6 | 5 | 2 | 6 | 4 |
190505 | カテドラル | 3 | 12 | 11 | 2 | 17 | 16 |
180506 | レッドヴェイロン | 3 | 11 | 12 | 3 | 11 | 12 |
210509 | リッケンバッカー | 4 | 15 | 16 | 2 | 6 | 7 |
200510 | タイセイビジョン | 4 | 3 | 3 | 1 | 11 | 9 |
170507 | レッドアンシェル | 4 | 10 | 10 | 2 | 11 | 10 |
220508 | キングエルメス | 6 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 |
190505 | ヴァルディゼール | 6 | 9 | 11 | 8 | 6 | 7 |
180506 | パクスアメリカーナ | 6 | 9 | 9 | 2 | 8 | 7 |
180506 | ダノンスマッシュ | 7 | 2 | 2 | 5 | 2 | 3 |
190505 | トオヤリトセイト | 8 | 6 | 5 | 3 | 16 | 11 |
210509 | ホウオウアマゾン | 9 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 |
200510 | ボンオムトゥック | 9 | 6 | 5 | 4 | 7 | 7 |
220508 | タイセイディバイン | 10 | 5 | 4 | 2 | 6 | 4 |
210509 | ピクシーナイト | 12 | 1 | 1 | 4 | 1 | 1 |
180506 | タワーオブロンドン | 12 | 11 | 12 | 1 | 9 | 9 |
170507 | キョウヘイ | 14 | 16 | 16 | 7 | 12 | 10 |
210509 | レイモンドバローズ | 15 | 17 | 17 | 3 | 4 | 4 |
200510 | プリンスリターン | 15 | 3 | 5 | 3 | 2 | 1 |
190505 | イベリス | 16 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
210509 | グレイイングリーン | 17 | 3 | 2 | 17 | 8 | 7 |
190505 | ロードグラディオ | 18 | 15 | 14 | 7 | 4 | 3 |
逃げ馬も差し馬も脚質的にはまんべんなく馬券になっており、
今年は勝ち馬が差し、2-4着が先行馬でしたが気にすることはないと思います。
こちらの記事にも書いた通り、今年はペースが速く、
確かに1頭大逃げを打って番手は1秒前後離れていたのですが
それを差し引いても2013年以降、2番目に速いペースです。
しかも馬場の内が悪く、いく馬にとってはかなり厳しいレースだったといえます。
オオバンブルマイは、直線で外のいいところを通れた恩恵はありますが、
そこをきっちり差し切ったのですから一応の評価は必要です。
ただ、NHKマイルで買うとなると別の馬に目がいきます。
2着~4着は直線で外を通った順番で
頭、クビ、3/4差ですから差のない競馬でした。
その中でも、2着セッションが非常に気になります。
アーリントンの内容もすごくよかったのですが、
弥生賞7着という成績がこの中では光ります。
正直いって低レベルな弥生賞で展開も向いたのですが、
勝ち馬との差は0.5秒差で、大きく負けたわけではありません。
敗北から、現実路線(マイル路線)に変更して、
距離短縮からいきなりのハイペースで
むしろパフォーマンスをあげてきていますし、
そもそもがマイラー寄りだったのではないかと思います。
アツい1頭かと思います。
そして、この馬を軸にするとしても、
オオバンブルマイとショーモン、トーホウガレオンも
ヒモでまとめ買いすべきかと思います。
▼NZT
2013年以降、最も速いペースで
いく馬にとっては厳しい展開となりました。
勝ったエエヤンは評価すべきでしょう。
ただ、前目の馬にとってはよろしくない傾向があります。
●NZT経由でNHKマイルカップ3着以内の馬の位置取り
日付 | 馬名 | 人気 | 着順 | 3角 | 4角 | 前着 | 前2角 | 前3角 | 前4角 |
130505 | マイネルホウオウ | 10 | 1 | 16 | 14 | 7 | 11 | 8 | 4 |
180506 | ケイアイノーテック | 6 | 1 | 17 | 15 | 2 | 8 | 8 | 5 |
220508 | マテンロウオリオン | 3 | 2 | 17 | 16 | 2 | 5 | 5 | 7 |
170507 | ボンセルヴィーソ | 6 | 3 | 1 | 1 | 3 | 2 | 2 | 2 |
160508 | レインボーライン | 12 | 3 | 9 | 9 | 5 | 14 | 13 | 12 |
2017年のボンセルヴィーソを除く5頭中、4頭が
NZTでは中団、あるいは後方からマクるような形で
差してきた馬ばかりです。
中山マイルと府中マイルで求められる能力の違い、
といってしまうとそれまでですが、以下のように
NZTで前にいった馬はかなり苦戦しています。
●NZTで3角、4角ともに3番手以内だった馬のNHKマイル成績
日付 | 馬名 | 人気 | 着順 | 3角 | 4角 | 前着 | 前2角 | 前3角 | 前4角 |
190505 | ワイドファラオ | 9 | 9 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 |
180506 | カシアス | 17 | 10 | 5 | 4 | 7 | 1 | 1 | 1 |
220508 | ジャングロ | 6 | 7 | 18 | 18 | 1 | 1 | 1 | 1 |
210509 | バスラットレオン | 3 | 止 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
170507 | ボンセルヴィーソ | 6 | 3 | 1 | 1 | 3 | 2 | 2 | 2 |
200510 | ハーモニーマゼラン | 14 | 17 | 12 | 10 | 6 | 2 | 2 | 2 |
130505 | ストーミングスター | 7 | 12 | 9 | 12 | 3 | 2 | 2 | 2 |
210509 | シティレインボー | 17 | 14 | 16 | 14 | 3 | 3 | 2 | 2 |
130505 | エーシントップ | 1 | 7 | 3 | 3 | 1 | 2 | 3 | 3 |
140511 | ベルルミエール | 11 | 12 | 4 | 4 | 3 | 2 | 3 | 3 |
では、2着のウンブライルはどうかというと、
逆にこのペースで前が垂れてもおかしくないところを
差し切れなかったという点が非常にマイナスです。
すでに東京マイルはクイーンカップで経験しており、
このときのペースがちょうどNHKマイルで若干遅いくらいのペースで
中段から6着。GSも103とそれほど出ていません。
ワンパンチ足りない印象を受けます。
▼ファルコンS
レースレベルが低く、個人的には厳しい印象を受けています。
●ファルコンS経由の馬のNHKマイルの着順
日付 | 馬名 | 着順 | 3角 | 4角 | 前着 | 前3角 | 前4角 |
200510 | ラウダシオン | 1 | 2 | 2 | 2 | 4 | 4 |
130505 | インパルスヒーロー | 2 | 12 | 10 | 1 | 10 | 9 |
210509 | グレナディアガーズ | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 |
180506 | ミスターメロディ | 4 | 2 | 2 | 1 | 4 | 4 |
210509 | ロードマックス | 5 | 12 | 11 | 9 | 8 | 7 |
160508 | トウショウドラフタ | 5 | 14 | 13 | 1 | 12 | 12 |
200510 | シャインガーネット | 6 | 8 | 5 | 1 | 7 | 5 |
190505 | ハッピーアワー | 7 | 17 | 17 | 1 | 13 | 12 |
220508 | トウシンマカオ | 8 | 1 | 1 | 5 | 5 | 5 |
160508 | ブレイブスマッシュ | 8 | 13 | 13 | 2 | 15 | 13 |
140511 | サトノルパン | 9 | 6 | 7 | 2 | 13 | 10 |
210509 | ルークズネスト | 10 | 6 | 5 | 1 | 1 | 1 |
190505 | グルーヴィット | 10 | 9 | 9 | 2 | 8 | 9 |
160508 | シュウジ | 12 | 3 | 3 | 12 | 2 | 3 |
210509 | ショックアクション | 13 | 11 | 11 | 10 | 10 | 10 |
180506 | フロンティア | 13 | 5 | 4 | 3 | 7 | 7 |
220508 | プルパレイ | 15 | 12 | 11 | 1 | 9 | 7 |
220508 | オタルエバー | 16 | 2 | 2 | 3 | 11 | 11 |
150510 | タガノアザガル | 18 | 5 | 8 | 1 | 4 | 3 |
詳しくはこちらの記事の表にまとめてありますが、
今年のファルコンS勝ち馬のタマモブラックタイのパフォーマンスが
馬場差補正を入れると46.3-34.9
2020年のシャインガーネットが46.4-34.5で
さらに上のパフォーマンスでしたが本番は6着。
ペースに恵まれての前残りだったように思えます。
また、2頭とも短距離路線(カルロは前々走から)で走ってきていながら
いまだにハイペースを経験しておらず、その点も不安です。
別路線組としては、ジュニアカップ勝ち馬の
クロゼイロドスルが登録しています。
ジュニアカップ自体は中山マイルなので、NZTと同じだとすれば
ここでの好成績がNHKマイルと直結するコースではありませんが、
内容自体は悪くありませんでした。未知の魅力はあります。
ただ、同じような位置取りだった2000年のサクセッションは
クロゼイロドスルより高いパフォーアmン巣でNHKマイルは14着です。
もう1頭、忘れてはならないのがオールパルフェで、
人定的には前走は馬場、前々走は風を敗因にあげていますが、
2歳時、デイリー杯でショーモンを負かしており、
その後の朝日杯FS、スプリングSで負けはしたものの
展開が向いたとはいえず、NHKマイル基準で考えれば実績としては誇れます。
一応、ヒモに入れておこうかなとは思います。
アーリントン組を軸に、クラシック脱落組からは
シングザットとオールパルフェをおさえつつ、
といった馬券の組み立てになりそうです。
あとは前走まったく言い訳のたたないG1ホースドルチェモアをどう扱うか…。
買い目次第ではヒモにいれます。
コメントを残す